Kimono Style Cafe(キモノスタイルカフェ) 120年超の古民家で萩珈琲を頂く ~ 山口・萩の旅(その12)
8/29からの3日間、山口・萩の旅。
萩という町は海の幸や夏みかんを初め、食材に恵まれた町であるが、その中の一つとして珈琲でも有名な町である。
なぜ珈琲が有名になったのかわからないが、一楽二萩三唐津で有名な『萩焼』を使った名物を作ろうというのがあったのだろうか?
いずれにしろ萩の城下町の散策は思いのほか足を使うため、こういった足休めの場所が比較的多いのはとてもありがたい。
城下町の中にあるカフェということもあって、どこの店も江戸末期~明治時代の雰囲気をそのまま残した個性的なカフェが多いのも萩のカフェの特徴だ。
その中の一つにたまたま立ち寄ったのが『Kimono Style Cafe(キモノスタイルカフェ)』という店。
場所は、城下町にある木戸孝允(桂小五郎)旧宅の真向かいに店を構えているので場所は分かりやすいと思う。(もっとも城下町自体が細い道が碁盤のように入り組んでいて、初めての人はとても分かりにくいが…)
キモノスタイルカフェはまさにその真向かい。
毛利藩士が過ごしたとされる120年を超える古民家を活用した和スタイルなカフェ。瓦屋根の色が相応の年季を感じさせる。
萩らしく、全てのメニューを萩焼で提供しているらしい。
入り口近く。キモノスタイルという名前の通り、着物や浴衣のレンタルもやっている。観光客が着物や浴衣に着替えて町並みを散策してる姿を見かけたが、こういったところでレンタルしているようだ。夏の花火大会がある時は浴衣をレンタルしたりするのもいいのかもしれない。
下の写真はちょうど店を出る前に撮ったモノで、他のお客さんは全て出て行ってしまった後だったが、入ったときは3組ぐらいの人が入っていた。
こじんまりと落ち着いた雰囲気。カフェの部分は全て窓で覆われているので、自然の光が入ってきて開放感がある。
椅子のレトロな感じがまたイイ。
ランチやオリジナルスイーツも豊富。
せっかくなので萩珈琲を味わおうと、店の一番人気である萩珈琲セットを注文。
私の座った席からは、店の庭から遠く山のほうまで見渡せる。何となくどこかの雰囲気に似ているなと思ったら、鎌倉を思い出した。
そういえば萩も鎌倉も海に面していて、3方を山に囲まれた町。武士の時代に栄えた町というところはそういう地形の町が多い。
こちらが萩珈琲セット(700円)。ケーキはこの抹茶以外に2種類から選べる。珈琲はホットとアイスが選べるが『萩珈琲』と言われる珈琲はホットのみ。
暑かったのでアイスにしたかったが、せっかくなので萩珈琲を賞味しようとホットをチョイス。このホットのみというのは理由があるわけだが…
この萩焼のカップとお皿がまた美しい。料理の味を引き立てるのに器というのは大事だなと改めて思う。
さて、この萩珈琲。飲んでみるとやや薄めでマイルドな味。店の人に聞いてみると萩珈琲は普通の珈琲に比べると薄味なのでアイスにしてしまうと薄くなりすぎてしまって、萩珈琲本来の味が損なわれるというので、ホットのみ提供にしているとの事だった。
珈琲を口に含みながら、外をぼんやりと眺める。東京近郊にも落ち着いたカフェはあるが、店の中にしろ外にしろ人の多さが目について、本当の意味で落ち着けるカフェはそれほど多くはない。都会を離れたカフェはホントに落ち着くなぁ…
店内は工房にもなっていて、萩焼を初めお土産物も豊富。さっと店を見回してすぐ出てしまったのだがもう少しゆっくり見ればよかったなと今となっては心残り。
今度来た時は、ランチでもしながら店の中でもう少しゆっくり過ごそう。
今回の旅では他のカフェに立ち寄ることができなかったが、萩にはこの『Kimono Style Cafe(キモノスタイルカフェ)』以外にも『長屋門珈琲カフェティカル』『珈琲蔵』など気になる店があったので、また萩に来た時にでも訪れてみたい。
城下町周辺の観光に、こういった個性的なカフェ巡りもプランの中に組み込んでみるという楽しみ方も一つではないだろうか。
- 店舗情報
着物・浴衣(ゆかた)レンタルの【キモノレゾンデートル】| キモノスタイルカフェ