建物の吹き抜けの上の階から撮影をする危険性
以前からずっと気になっていた事。
先日も某SNS上で書いたことなのだけど、その場の話にしてしまうのもどうかと思うので、こうしてブログにも書き残しておこうかと思う。
最近、複合型商業施設や多目的ホールなど、外観だけでな建物内も凝ったデザインの建物が次々と建てられているけど、だいたい多いのが上の階まで大きな吹き抜けにして解放感を出している建物が多いのかなという印象。
見た目にもフォトジェニックなので、スマホやカメラを使って撮影したりしている人も多いし、自分もたまに気になったものが目に入ると条件反射的にスマホやカメラを取り出してしまうことがあったりもする。
ただ先日、某多目的ホールに入って上の階へスロープ越しに上がって行った時に、もともと私は高所恐怖症なところがあってこういう場所を下の方を見ながらだと足がすくんでしまうのだが、ビビりながらも柵越しに下を覗き込んだりすると。。。
このホールに限らず、柵自体はそんなに高いものではなく、腕を少し上げれば手先は簡単に柵越しに伸ばせてしまう。つまり、その先にスマホやカメラを持っていれば柵を越えて撮影できてしまうということ。
でも、その下は落下防止のネットやクッションがあるわけでもなくむき出しのまま、人が普通に歩いたりしている場所があるわけで、万が一そこで手を滑らせてスマホやカメラを落下させようものなら。。。どうなるかは特別想像力を働かせなくてもわかる話であろう。
自分もこの場にいなくても、たまに思い出したりしてゾゾッとすることがある。
特に首や手首にからぶら下げてある程度落下防止ができるカメラと違って、スマホは手先だけで持っているだけので、手を滑らせてしまってそのまま落下のリスクが非常に高い。
いくらカメラに比べて軽量コンパクトと言えど、十数メートルとか時には数十メートル下の人に当たったらただでは済まないだろう。
こういった施設も、昔はよく吹き抜け部にはネットがしてあったりしたものだが、最近は吹き抜けのエリアが広すぎたり、デザインや景観的なものもあるのだろう、ネットやクッションといったような落下防止の措置が取られていない施設が多い。
最近はこういった施設も(恐らく落下等のリスク以外にも理由があるのだろうが)施設内は原則撮影禁止の措置を取っているところが増えてきてるように感じるが、まだまだ普通に撮影できる場所もまだまだ多い(認めてるわけではないが、禁止してるわけでもないから暗黙でOKという意味なのだろう)。
今のところこういったアクシデントで大きなニュースになったのを聞いたことがないので、今のところは大事になるに至ってないのだろうが、今後大きな事件になろうものなら、こういった施設では全面的に撮影禁止という流れになっていくだろう。
そういう流れになってしまうのは非常に残念なことなので、自分も含め一人ひとりが意識を持って撮影をしたいところである。
あくまで自分ルールではあるが、以下に挙げるポリシーは持っておこうと思う。
- 柵から身を乗り出したり腕を伸ばしたりの撮影は原則しない
- 構図的に止む負えずという場合でも落下のリスクが大きいスマホでは撮影しない
- カメラのストラップは緩んでいないか撮影前にしっかり確認
- 下に人がいないか確認。人に当たる恐れがある場合もしくは落下により、施設内の重要な器物に損傷を与ええる恐れがある場合は撮影しない。
これで十分なのかはともかく、まずは人に迷惑や危害を与えない最低限の撮影マナーとしてね。
それともう一つ気になったのは、その某SNSでフォトグラファー繋がりの人達も多いハズなのだが、目に入ってないのか、そんなのは当たり前過ぎる話という認識なのか、それとも不都合な真実なのか、はたまた個人的に気に入らないヤツ、と思われていのか分からないけど思ったほど写真活動をしている人達からの反応が少なかったのはちょっと残念ではある。
カメラ関連メーカーやスマホのキャリアも自分のところの製品やサービスを売ったら売りっぱなしにするのではなく、こういったマナーや使うに当たっての危険性についての周知や啓蒙活動もやって欲しいところ。
結局何かあって、禁止や規制の輪が広がれば最終的には売りっぱなしにした自分の首を絞めることになるのだから。