7/23 人生初の写真ワークショップ開催しました! ~ 後編:反省点だらけだったが好きな事を人に教えるのは楽しい
前回のエントリーでは、写真ワークショップを初めて自分で開催するに至った経緯について書かせて頂いた。
さて、7/23のワークショップ当日。この日は5名もの方に参加して頂いた。
開催の一か月前に、Facebook上でワークショップの告知をさせて頂いたら、予想以上の反響があり定員が埋まるまで半日とかからなかった。
今回初めての開催ということで無料での開催ということと、初めて開催する事に対して応援という意味もあるのだろうが、とにかくありがたいこの上にないことだ。
この5~6名という定員が多いのか少ないかの感覚も今一つわからない上での設定だったが、取り敢えずは自分の感覚的にこれぐらいなら大丈夫かなというギリギリの人数の設定だ。
場所は上野公園。西郷隆盛像の前で待ち合わせ。
実は、開催前に2回ほどロケハンという名目で訪れている。
ちょうど開催時期が梅雨が明ける蒸し暑い季節と言う事もあり、下手をすると撮影を楽しむどころではなくなってしまうかも知れないという不安。室内でやろうかとも考えたり、日差しが強くなる午後はなるべく避けようか、とか考え出すとキリがないのだが、できるだけアクシデントにも対応できるようにと、事前に回るコースを確認しておくことにした。
今回の開催内容は初心者向けのレンズ交換式カメラのワークショップ。
手持ちの標準ズームレンズの焦点距離50mm相当(センサーサイズにより焦点距離は変わる)の画角を使ってレンズの特徴を掴みながらそれを生かした写真を撮るという内容である。
やや広角域からやや望遠域までをカバーする標準ズームレンズにおいて、50mm相当の画角はそのちょうどど真ん中で、人間の見たまんまに近い写り方をする反面、レンズのクセや特徴が出にくいことで、何となく普通に撮るとそのまんま普通に写ってしまう、言い方を変えるとつまらなく写ってしまう画角である。それだけに被写体をどのようにフレーム内に収めて配置するとかがとても大事になってくる。それにこの標準域のレンズの特徴を覚えておくと、広角や望遠レンズとの違いが単に画角(写る範囲の広さ)だけでないということが掴みやすいため、初心者の人はこの50mm相当の画角に慣れ親しんでもらう事を個人的にはおススメしている。
さて、話を戻そう。
10時に参加予定者の皆さん全員集まって頂き、スタート。
暑さが一番気になったところであったが、幸運な事に空はやや雲が多くそれほどの暑さは感じないコンディションだったのはラッキーだった。
まずは挨拶と参加者の方同士の顔合わせとなったが、仕事以外で自分から音頭をとって話すシチュエーションが殆どないので、自分で話していても何かぎこちない。正直なところ何を話しているのかまったく覚えていない。
ワークショップの様子 撮影とご提供:四方貴大さん(サムネイルおよび以下の写真も同じ)
当初のプランでは上野公園で被写体を撮りながらレクチャーしていき、その後お散歩しながらの撮影で谷中まで向かうというプランだった。
ところが…結果的には谷中はおろか上野公園の集合場所である西郷さんの像から半径200m程度の移動に留まってしまった。
今回のワークショップは10時から12時半までの2時間半の設定だったが、結果的には時間が余りにも足りな過ぎた。段取りの悪さもあったのだが、一番大きな理由は座学的な話にかなり費やしてしまい、大まかな話が済んだ時には移動に掛けられる時間が残っていなかった。
2時間半あるうち、参加者の皆さんに自由に撮って頂いた時間は最後の30分程度。最初の2時間はほぼ説明に費やしてしまったため、実際に学んだ事を実践するにはあまりに時間が足りな過ぎた。
さらに、移動場所も想定外に中途半端なところになってしまい、あまりいい被写体に恵まれた場所とは言えず、全体的に中途半端な内容になってしまった感になってしまった。。
やはり必要最低限学ぶ必要がある知識的なことは外でなくても十分できるので、落ち着いた室内で資料などを用意して実践を交えてじっくり説明して。午後から学んだ事を外へ出て実際に撮影をしてもらう。という形のがよいという参加者の声が多かった。
また、こちらで撮った写真を参加者の方に見せて説明するときも、カメラの液晶モニターで見せていたが、特に外で見せるには小さい上に反射で非常にみにくく、これらもタブレットPCを用意して転送して見せたほうがいい等々、スムーズな進行という点では反省点は書ききれない程にあった。
そして何より、このワークショップを通じてレンズ交換式カメラならではの楽しさや写真の可能性を伝え切れたのか?と言うところでも、肝心な事を伝えることを忘れていたり、ワークショップを通じて参加者の方が写真の楽しさや可能性を感じる事ができたかというとそこまでには至らなかっただろろうというのが自分としてはとても悔いが残った。
反省の弁ばかりになってしまった初めてのワークショップだが、それでも今回開催してとてもよかったと思った。
何がよかったのかと言うと、どうやら自分は好きな事を教えるのが楽しいと感じるようだということ。
あまり人前で話すのは得意ではなく、大勢?の前では気後れしてしまう私だが、(もちろん主催した立場というのはあるが)人前でアレコレと何かを伝えようとすることは今までなかったと思う。
不慣れながらも写真の楽しさを伝えたい一心から来るものなんだろうと、自分ではそのように捉えている。
また、わざわざ足を運んで下さった参加者の方々には申し訳ない気持ちでいっぱいであったが、ワークショップを終えた後の席で率直な感想や要望が聞けてとてもありがたかった。
今回はほろ苦いデビューとなってしまったが、今回やってみて改めてこういった場を通じて写真の素晴らしさを伝えていきたいという気持ちはさらに強く思うようになった。
次に来てくれる人がいるか分からないが、参加者の方々の意見や要望、自分がやってみて感じた課題などを取り入れて、また改めて開催する機会を作りたいな思う。
またその一方で、ワークショップという形ではなく気軽に撮影会などを開いて、和気あいあいとした空気の中で初心者向けに教えたりする方が自分としても参加する人にとっても入り込みやすいのかな?とも思ったりもして自分にあった形というのも併せて考えて行きたいと思った。
やはり自分はプロではないし、写真で生計を立てていきたいという人間ではない。アマチュアはアマチュアなりにゆるーい感じ、写真の楽しさ、素晴らしさ、可能性を伝えていければいいのかなと。
最後に、当日参加してくださった皆様に感謝。
ご参加ありがとうございました!