サーバ専用機をデスクトップPCとして活用するのは意外と面倒。~ 後編
さて、前編から少し間が空いてしまったが、セットアップの続きを。
- 前編はこちらのリンクから
サーバ専用機をデスクトップPCとして活用するのは意外と面倒。~ 前編 | 適当に生きてます!
デバイス絡みのトラブルを中心に、なんだかんだWindows8.1のセットアップに2日をかけてしまい、順調とは言えないまでもなんとかリタイアせずにここまで来た。
さて、8.1のセットアップまでは終えたが、この後考えたのが最新版のWindowsであるWindows10へアップデートするか否か。
個人的にはWindows10にはそれほど関心はないし、アプリやデバイスのいらぬトラブルの元にもなりかねないので最初はハナから考えていなかったのだが、考えても見たらリリース前の機能評価版を少し触っただけでまともに触れていないOSであるので、少し慣れておくにもここでアップデートするのもアリかなと。
PhotoshopやLightroomは10に対応しているし、他のアプリも万が一動かなくてもHyper-V(仮想マシン管理)でWindows7環境を構築すればいい話だし…ということで、そのままWindow10のアップデートを走らせることに。
まだアプリも全く入れていない状態なので10ヘのアップデートはトラブルらしいトラブルもなくあっさりと終わった。(それなりに時間はかかるけど)
とここまではよかったのだが、ここでちょっとおかしいことに気が付く。いや、その前から何となく変な感じはしていたのだが、ここにきてようやく気が付いたというのが正解か。
。。。音が出てない。。。
右下のタスクバーを見てみるとスピーカーのマークに×がついている。まぁそれはそうだよね。音源をスピーカーに接続していなのだから。
とモニターのスピーカーにケーブルを接続して、もう一つを本体に。。。
と背面を見ると。。。サウンド出力の端子がない。。。
今のPCであればサウンド出力の端子がついているのは当たり前過ぎることなのだが、サーバ機の世界ではその当たり前のサウンド機能は使わないのが当たり前ということをすっかり忘れていた。
もちろん、サウンドもPCとして使うにはないと非常に困るのでここでも追加投資発生。
サウンドカードも音質に拘っているわけではないので、廉価版のモノで十分。
ということで、購入したのが定番とも言えるCREATIVEのSound BLASTER AUDIGY FX。
結局このサーバ機をPCとして運用するのに追加投資が8千円を超える。それでもPCを一台調達するよりか全然安く済んでいるが。。。と自分に言い聞かせることにした。
サウンドカードをPCI Expressスロットに装着して、ドライバ等のインストール。
こちらもトラブルなくセットアップ完了。やっと音が出るようになった。
次はオフィスソフト等のインストール。その後はWindows7用の仮想マシン環境を作っておこうとHyper-Vの機能を追加。そしてHyper-VマネージャーよりWindows7をセットアップする仮想マシンを作成して、Window7のセットアップ開始。
こちらも問題なくセットアップ完了。
しかしその後のWindowsUpdateがやっかいだった。なんと更新ファイルの数は200オーバー。このWindowsUpdateだけで3~4時間も労してしまう。
ServicePack作れよと思ったが、敢えて作らないでユーザにWindowsUpdateの手間をかけさせておいてWindows10への移行を促すのがMSの狙いなのだろう。
次に、Windows7環境でないとうまくインストールできないアプリ等をWindows7環境にインストール。
Windows7環境の構築が終わったところ、次はメインの現像環境の構築ということで、Windows10の環境にAdobeのCreative Cloud(Photoshop CCとLightroom CC)をインストール。
その次は、今Macbook Air上にある写真データとLightroomのカタログの移行をしなくてはならないが、写真データそのものはUSB接続で外付けHDDに保存しているのでそのままWindows10環境へ接続しなおせばいい。。。とは行かず。そもそもMacのファイルシステム(HFS+)でフォーマットしているHDDのファイルを直接Windows10では認識できないため、結局Windowsのファイルシステム(NTFS)にフォーマットし直して以降しなくてはならない。
ということで外付けHDDのうち一台バックアップ用に使っていたディスクをNTFSにフォーマット。その間メインのディスクが万が一飛んだら写真データがすべてパーになるリスクはあったが、他にテラバイトを超えるディスクを確保できる環境がないので、このわずかな間でディスクが飛んだらもう本当に運がなかったと思うしかないと覚悟を決めてやることにした。
バックアップ用のHDDをHTFSフォーマットをした後、今度はメインの写真の入ってるHDDをフォーマットしたばかりのバックアップ用HDDへ移行をする。
先程も言った通り直接HFS+フォーマットのディスクをWindows10環境に接続してもファイルを読み書きできないのだが、「Paragon HFS+ for Windows」というツールを使うと、Windows上でもHFS+フォーマットのファイルを読み書きできるようになる。商用ツールだが一か月間は無料で使用できるため、これを使って移行することにした。
そのままこのツールを使えばわざわざこの手の移行作業をする必要がないのだが、続けて使うには費用が発生してしまうこととと、自分で長期間運用した実績がないのでちょっとリスキーかなというのが理由。
Paragon HFS+ for Windowsをインストール後、電源を落としてHFS+フォーマットのメインHDDを接続。起動すると問題なくファイルを見ることができた。
次にメインのHDDの全ファイルを先程のNTFSフォーマットしなおしたHDDにコピー開始。ファイル容量がハンパないので、そのまま12時間放置。
コピーが失敗していないかざっくり確認してから次はLightroomのカタログの移行。
といってもMac上のカタログをWindowsの所定の場所にコピーするだけ。Windows上でLightroomを起動してカタログを読み込むと当然の事ながらMacとWindowsではボリュームやらドライブやらの構成が違うので画像のファイルが見つからないと出てしまうが、参照場所を実際に写真データのあるHDDディスクの一番上の階層に変更すれば一発で終わり。
あとは細々とアプリをインストールしたり、Macでメインとして使っていたHDDをバックアップHDDとしてコピーしたばかりのHDDを丸ごとバックアップしたりして一通り完了。
他にもやっておくことはあるが、急ぎではないので必要に応じてやることに。
結局、他の事をやりながら合間合間の作業とは言え、結局まるまる5日かかってしまった。
何よりも想定外だったのが、デバイス関係。最新とは言えないまでも3~4年前ぐらいの機種なので当たり前に今のPC感覚で使えるだろうと思っていたのだが、「サーバ」という用途に特化して、不要なモノはそぎ落としている事を忘れていたのが誤算だった。普通にクライアント用PCだったらもう一日ぐらい早く終わっていただろう。
いずれにしても異なるOSからの移行はなかなか大変。今回使ったParagon HFS+ for Windowsのおかげで移行がスムーズにできたのが大きかった。HFS+のディスクをWindows環境でもう少しじっくりと使い込んでみたいと思った。
3~4年前のモノとは言え、さすがにサーバ用のCPUを使ってるだけあってまずまずの快適振り。
それでもLightroomで補正するする時はまだモッサリとした感じがあるが、前のオンボロPCに比べればはるかに快適。満足とまではいかないが、少し苦労して替えた甲斐はあったなと。
あとはモニターを何とかしたいね。