デジタル一眼歴1年 目線からの、初めてのデジイチ購入ガイド
デジタル一眼を使い始めてから一年余り。
カメラ好きだということが周りに知られるようになってから、最近これからデジタル一眼(デジイチ)を買いたいという人から何を買ったらいいかとか、オススメはどれか?とか相談を受けるようになりました。
デジイチを買いたい動機というのは殆どが、スマホやコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)を普段使っているけど、デジイチでなければ撮れないもしくは撮るのが難しいと写真…例えばピントを合わせた被写体の前後を大きくボカした写真だとか、綺麗な軌跡を描いた花火や夜景の写真だとか、人間の目線では見ることができないような広い範囲の風景や花の花粉までをクローズアップさせた写真などを撮りたいと思っている人達ではないかと思います。
たしかに、デジタル一眼といっても製造販売しているメーカーも多いですし、普通のデジタル一眼レフからコンパクトなミラーレス一眼もあったりで、どれを買ったらいいか迷うところですよね。まして決して安い買い物ではないわけですから、あれこれ悩んでしまうのもわかります。
いわゆるデジイチ未経験者ということなので、よほどお金に余裕がある人以外はとりあえず初心者向けの機種で、どのヘンの機種がいいですかねぇ?という聞かれ方が多い感じです。
その辺を踏まえて、デジイチを一年程度使った経験の視点で、お勧めのカメラはどれかをここで挙げていきたいと思います。
好きなメーカーとかデザインでいいと思いますよ
のっけから見出しに答えを書いてしまいましたが(笑)その理由についてこれから書いていきたいと思います。
ざっと初心者向けのデジイチって今店頭に並んでいるだけでもこれくらいあるんですよね。
- EOS Kiss X7(キヤノン・一眼レフ)
- EOS M2(キヤノン・ミラーレス)
- D3300(ニコン・一眼レフ)
- Nikon 1 J4(ニコン・ミラーレス)
- Nikon 1 S2(ニコン・ミラーレス)
- X-M1(富士フィルム・ミラーレス)
- X-A1(富士フィルム・ミラーレス)
- PEN lite E-PL6(オリンパス・ミラーレス)
- PEN mini E-PM2(オリンパス・ミラーレス)
- LUMIX DMC-GM1K(パナソニック・ミラーレス)
- LUMIX DMC-GF6(パナソニック・ミラーレス)
- PENTAX K-50(リコー・一眼レフ)
- PENTAX Q-7(リコー・ミラーレス)
- α58(ソニー・一眼レフ)
- α5000(ソニー・ミラーレス)
- α NEX-5T(ソニー・ミラーレス)
どれもボディー単体で、3万~4万円台の範囲に収まる価格帯のものですね。お得なレンズキット込みでプラス1~2万というところでしょうか。
この中からどれを買えば間違いないかとか、オススメとかはと言われると、正直どれを買っても初めてのデジイチを楽しむという点に対しては十分満たしていると思います。
ここである程度ハッキリさせておいたほうがいい事は2点です。
- スマホやコンパクトデジカメ毎日のように持ち歩きたいか?
- 花をクローズアップさせたり、ダイナミックな風景をできるだけ広く一枚の写真の中に収めたい。といった、さまざまな撮影シーンに使いたいのか?
1.に関しては毎日のように持っていて、気になった被写体があればすぐにでも出して撮れるような使い方をしたい人は一眼レフタイプよりコンパクトなミラーレスタイプを絶対オススメします。
一眼レフタイプは重量も標準ズームレンズ込みだとどんなに軽くても700g~800gはあります。私はミラーレス一眼ユーザーですが、カメラだけでなくそれ以外の持ち物も多いので毎日持ち運ぶにはミラーレスぐらいの重さが限界かなと思っています。
そして何よりもかさ張ります。特にサラリーマンでビジネスバックで仕事に出ているような人はカバンに収められる大きさではありません。
デジタル一眼を選ぶ人の中には、よく桜の季節などに大きな一眼レフを構えて撮っている姿を見て、あまり小さなミラーレスだとショボく見えるという理由で、一眼レフタイプを買ってしまう人もいますが、結局持ち運びが面倒臭くなって使わなくなってしまうケースが多いです。
場所問わず、気軽に出して撮りまくりたいと考えている人はミラーレスタイプをオススメします。
2.に関しては、クローズアップしたシーンを撮る場合はマクロレンズ。遠くに動物が居て余り近づけないけど拡大して撮りたい場合は望遠レンズ。出来るだけ広大な風景が収まるように撮りたい場合は超広角レンズ。といったさまざまな撮影シーンを撮りたいなと考えている人は、できるだけレンズの豊富な機種を選んだ方がいいでしょう。
レンズの豊富な機種というとやはりフィルム一眼レフカメラからの資産を引き継いでいる一眼レフタイプに一日の長があります。ですが最近はオリンパスやパナソニックが採用しているマイクロフォーサーズ規格のレンズやソニーのミラーレス機はレンズの種類もかなり充実してきています。
高性能なカメラ=最良という単純な話ではないです
以上の2点に関しての軸がしっかりしていれば、その中から自分の好きなメーカー(ブランド)だとかデザインとかで決めていいのかなと思っています。
これらのエントリー機でも、デジイチで撮りたいなー!と思っていることはどれも一通り実現できますので。
デジタル一眼カメラの楽しさを知るにはどれを買っても十分満たされると思いますし、その楽しみを知ったところまで行き着ければ十分でないでしょうか?
というのも、本当のカメラの楽しさや奥深さを知るのは実はそこからなんですよ。そのエントリー機を使いこなしてデジイチならではの写真の世界にハマリ出すと、画質とかカメラの操作性とか、いろいろ拘りや不満が出始めてきます。ハマり出すと必ずそうなりますから(笑)
そうなった時に改めて自分軸で、さらにステップアップとして本体から買い直す(もしくは買い足す)ばいいんです!
そうなったら今まで使ってたカメラは使わなくなるから勿体無い、それならもう少しイイのをなんて色気を出してしまう人もいるかもしれないですが、ステップアップで上位機種を買いたいと思う頃は、そのカメラは十分使った結果そうなったのでデジイチの楽しさを知ったということも含めて十分元を取ったと言えるのではないでしょうか。
それに、自分が使わなくても身内や友人に譲るなり、もしくは中古カメラで売るなりしてもいいわけです。
さらにいうなら2台持ちするケースも多いと思います。たとえばエントリー機のミラーレスを買ったとします。
もう少し画質が欲しい。撮影シーンの状況変化にすぐ対応できるようにより操作性の高いモノが欲しいと考えた時に、フルサイズの一眼レフを買いました。
だからといってミラーレスは使われなくなるか?というと、そういうことはないです。
確かにフルサイズ一眼レフは綺麗で操作性も高いですが、とにかく重い・かさ張るという難点があるわけです。車でも持って移動している人ならともかく普段使いにはとても気合が必要になります。(ちなみに私はデジタル一眼レフユーザではありませんが、フィルム一眼レフは使ってましたのでその辺の感覚はよく分かります)
たとえば店で料理の写真を撮ったりするのに、あのボディの大きいフルサイズ一眼レフは仰々しいですよね。少なくとも私はムリですね(笑)
スマホのようにさりげなく撮りたいわけです。小型のミラーレスならそれに近い感覚で撮れるワケです。
コンテスト向けの写真を撮るならともかく、このようなシーンでフルサイズ一眼レフで撮るほどの画質は必要なことはないでしょう。
目の肥えた人ならともかく、撮った写真がプロが使うフルサイズ一眼で撮ったモノなのかエントリー機で撮った写真なのか区別できないんじゃないでしょうか?
私はわかりませんね。並べてみると違いはハッキリわかりますが、単独で見せられたら恐らく分からないでしょう。
それくらい今のデジカメの画質は初心者向けでも十分なレベルに達してると思います。
ようは用途によって、カメラの価値ってまったく変わるんですよ。高画質高性能なカメラが最良のモノではないんです。
ちなみに私のカメラはオリンパスのPEN Lite E-PL3というエントリー機です。一年ちょっと前に買ったモノで、その当時から既に生産を終えていて在庫処分で入手したものです。
今のE-PL6から見ると1世代半前のカメラで、在庫処分ということもあってダブルズーム付きで4万以下で買ったモノですが(笑)デジタル一眼の楽しさを知るにはコレで十分役目を果たしてくれてます。
フィルム一眼レフカメラを使いこなせずに挫折して、デジタル一眼歴 たかが1年程度の若輩がエラそうなこと言うなという感じですが、カメラに関して言えばスペック至上主義的な考え方というのはナンセンスだなと思っています。プロが使う本格的な一眼からスマホ、コンデジまでそれぞれの特徴があって楽しみ方があると私は思いますし、そこがカメラ・写真の奥の深いところじゃないでしょうか?
ぶっちゃけ、型落ちでも十分この世界を楽しむことはできます。どのみち使っているうちに買い替え、買い増しするものだと思って最初の一台を選んでください。
是非自分が手に持って愛着が湧きそうなカメラで、デジタル一眼カメラの世界を楽しんでみてください!