最近までメモを取る習慣がなかった私が最近取るようにしてる2つの理由
ここ最近…というよりここ一年ぐらいのことだが、必要な事をメモに残すことが多くなった。
昔からメモを取るのがあまり好きではなく、見たこと聞いた事は殆ど頭の中に入れていた。
メモを取るのが好きではないのは単純に面倒くさいから。(字が自他ともに認めるヘタクソさもある)
手帳も年の変わり目には毎年のように買うのだが、最初の1、2ヶ月だけ使ってあとは殆ど放置。
それでも実際の仕事や生活において、そこまで困るような事はなかった。
それが、最近全くモノを覚えておくことができなくなった。
極端な話、数10分前に覚えておこうと思った事を、「あれさっき覚えておいたこと何だったかな?」と思い返すことが幾度も続くようになった。
さすがにこのままではまずいと思い、少なくとも忘れてはいけないものは手帳にでもPC上のメモ帳にでもポストイットにでもとにかく書き留めておくようになった。
元々メモの習慣があまりないこともあって、たまにそのまま頭の中に留めたままで入る時があるが、だいたいそのまま失念してあとで周りからフォローされることが多くなっているので、何かに書き留めておく大切さというのを最近特に実感している。
最初のうちは、手帳やらポストイットやらPC上のメモ帳やエクセルやら付箋やら、とにかくその場にあるものを書き留めておいていたのだが、これだと取ったメモがあちらこちら分散してしまい、メモを取った事自体忘れかねないのでメモの内容(用途)別にほぼ一元化するようにしている。
私の場合はいくつかの以下のクラウドサービスを使って、用途に合わせてメモを取っている。
- Toodledo
当日もしくはそれ以降にやるべき事が出来た時に。(実施する日と大まかな時間帯も記載) - Googleカレンダー
予定が出来た時。(仮の予定も含めて) - Evernote
今すぐやる事ではないが、この先やりたいと思っている事。
ブログのネタ。
ネット上の気になるネタをクリップ。
MOVESで取得した行動記録や体重・体脂肪率などの体組成データ。
その他もろもろ取っておきたいネタ。
Todoや予定もメモなのか?という意見もあるかと思うが、頭の中に入れずに別の媒体に書き記すものは全てメモだと自分では思っている。(そういった意味ではブログもメモの一つと言う認識)
クラウドサービスを使った理由は簡単で、いつでもどこでもスマホやPCがあればアクセスできるから。
手帳など紙の媒体は忘れてしまう事があるし、Excel等のPCアプリでは特定の環境では開けなかったり、データをPC内部に保存してしまった場合にPCを持ってこなかった場合はアウトになる。
ファイルの保存場所をクラウド上にしておくルールにしておけばいいだけの話だが、いちいちそれを意識して保存しなくてはならいのは面倒だし、うっかりローカルに保存ということもないとは言えない。
クラウドサービスであれば保存場所を意識する必要もない。
単純にメモだけの話であればEvernoteで全てをまかなえるのだが、スケジュールやタスク(TODO)については、視覚的に分かりやすい方がいいため専用のクラウドサービスを使うようにしている。
ライフハックの達人から見れば十分サービスを使いこなしているとは言えない使い方だが、「忘れない」ようにするのが目的なのでこれで十分。
一時期、「食事」や「洗面」など毎日意識しなくても習慣としてやっている事もタスクに組み込んで、その内容をその日のスケジュール(Googleカレンダー)に割り当てて、なんて事をやっていたこともあったが、手間ばかりかかって逆にストレスになったのでやめてしまった。
この手のサービスやツールは人によって使い方は千差万別であって、こうあるべきというのはないと思うので、自分の気質に合う使い方でいいのではないかなと思っている。
少なくとも私はライフハッカーにはなれないと思ったのもこれらのツールを使っていて気づいた(笑)
物覚えが悪くなった=年を取ったせいではない
このメモを取ることによって物忘れを防げるというメリット以外にもう一つ大きな恩恵があることが分かった。
何かを思い出したりということに頭を使うことがなくなったので、その分本来考えなくてはならないことに頭を使えるようになったことだ。
そう、よく物忘れが激しくなったというのは、年を取って頭の働きが悪くなってきたからだと言われるが、
実際のところ、年のせいで頭の働きが悪くなったわけではなく、実は年を重ねるごとに今まで見えなかったものの視野が開けてきたりで外部からインプットされる情報が次々と増えてきて、頭の中で処理が追いつかなくなっているのではないだろろうか。
先程ものの十数分前に覚えていたことを忘れると言ったが、振り返ってみると大体そういう時は他の事に意識がいってそれが短時間の内に何度も切り替わっている時のような気がする。
社会に出たての頃は、目の前の仕事をこなすのに精一杯だったが、逆にそれのみに脳を費やすことができた。
それが年を重ねるごとにより広い視野からモノを見れるようになり、それに比例して目の前に入ってくる膨大な情報を処理しなければならない。記憶をスムーズに取り出すことができないのは当然の事なのかもしれない。
こうして、本来自分がしたいことや新しいモノを生み出したりするために使わなくてはならない脳が、単に記憶を呼び戻したり膨大なインプットを処理して記憶するだけに費やしてしまうのはとても勿体無い事だと思った。
こうして必要な事をメモに書き出して、いつでもすぐに取り出せる状態にしておくことで、脳の記憶領域の一部として機能させることができるのだ。
その結果脳に余力が生まれれば、これから自分が本来やりたいことや、新しいモノを生み出すエネルギーに回す事ができるのではないだろうか。
ちなみに物忘れをしないためのメモとは異なるが、うまく考えがまとまらない事やモヤモヤしている事は書き出してみることで、すっきりと整理がつくことが多い。
メモを取らなかった私だが、これだけは例外的に昔からやっていることだ。
メモ嫌いの私だが、限りある脳と時間を本来したいことに注ぐために、これからも有効に活用できるよう習慣化していこうと思う。