東京ー松山 空の旅をサンプルに成田発着LCCと羽田発着大手航空会社の比較をしてみる ~ 愛媛マラソン準備
そろそろ2月初の愛媛マラソンに向けて、飛行機や宿を確保しておかねばなと考えています。
最近身の回りでLCCを使う人が多いので、今更感はあるんですがLCCに興味が湧いています。
今まで飛行機自体それほど利用する機会が多いわけではなかったというのと(まして私は国内移動オンリーですし)、羽田空港がすぐ傍なので利用する飛行機はJALかANAという大手航空会社のが無条件にインプットされていたのですよね。スターフライヤーのような羽田発着便もありますが場所が北九州や福岡と場所が限定されてますし、LCCというとどうしても成田発着のイメージが強く目の前にある羽田をスルーして成田に行くのもなぁというのも今一つLCCに興味が湧かなかった理由でもあります。
ところが最近ウチの嫁がサッカー観戦で札幌まで遠征したりで旅費を極力減らすのに成田から新千歳までのLCCを使った話を聞くとなんと1万円以下で北海道まで行けてしまうんですね!
私の友人や知り合いなどもLCCを使って移動している人が多く、ワークショップ仲間で福岡在住のの『ぶっちー』なんかも福岡ー成田を片道1万円以下で来ちゃってますしね。(下のエントリー参照)
わずか900円で成田空港から東京駅まで楽々移動できる!コンセント付きの高速バス「東京シャトル」を使って成田空港から1時間で東京駅まで移動してみた。 | Re:Start!
ウチの住まいは川崎大師付近ということで、まさに羽田空港とは目と鼻の先ということもあって、成田からの移動時間や運賃も考慮して成田発着のLCCを使うメリットがどれくらいあるのか、真面目に考えて見ようと思いました。
というのも、2月の初旬に愛媛マラソンにエントリーしており、人生初の四国上陸をする予定になっています。
場所柄飛行機での移動になりますが、なにせ貧乏の身。出来るだけ移動の交通費を抑えたいですし、せっかく訪れた場所でケチケチするのも勿体無いですから、その浮いた交通費をそっちのほうに回したいなと思うわけです。
問題は、東京から愛媛の松山までのLCCが果たしてあるものか?と検索をしてみると…。
ありました!ジェットスター!!
愛媛の人には大変失礼な事を言ってしまうんですが、松山便なんて比較的マイナーな路線もあるんですねLCCって。札幌や福岡、沖縄などの幹線ばかりだと思ってました。
ビジネスホテル一泊分はゆうにお得!
まずは一番気になる料金設定。
愛媛マラソンがある前日の2月7日(土)の午前中の便が往路で、開催翌日の2月9日の夕方の便が復路というケースで羽田発着のJAL・ANAと比較したのを以下に掲載してみます。
- 2月7日 東京ー松山(JALとの比較 各社ともその時間帯の再安便を掲載)
JAL(スーパー先特) 12,690円
ANA(旅割75) 12,290円(-400円)
ジェットスター 8,990円(ー2,400円)
- 2月9日 松山ー東京(JALとの比較 各社ともその時間帯の再安便を掲載)
JAL(スーパー先特) 12,690円
ANA(旅割75) 12,290円(-400円)
ジェットスター 3,990円(ー8,700円)
2月9日のジェットスターの松山ー成田間がセール価格でJALとの差が9、000円近くとはスゴいですね!
トータルでJALとは11,100円、ANAとでも10,300円と往復で一万円以上の安さ。
但し条件があって機内持ち込み手荷物で収まらない大きさ/重量になる場合、片道別途1,130円の受託手荷物料が発生します。(20kgまで)
私の場合は、間違いなく受託手荷物が発生するので、
JAL比:8,840円、ANA比:8,040円にまで価格差が縮まります。
ジェットスターの場合はさらに好きな席を選んだりすると460円(オンライン予約)で掛かりますが今回はちょっと考慮しないでおきます。
次にJAL/ANAとジェットスターではそれぞれ羽田/成田と空港が異なるので各空港までの運賃も計算に加えます。
羽田空港までは、川崎大師ー羽田空港国内線ターミナル 間(京急線利用) 407円
成田空港までは、川崎大師ー成田空港 間 (京急・JR・シャトルバス利用) 1,302円
往復で1,790円ほど成田のほうが多くかかりますので、それらを合算すると最終的に
JAL比:7,050円、ANA比:6,250円という価格差になります。
空港までの所要時間(片道)が羽田は25分に対して、成田は2時間なのでこの1時間半という時間差と労力をどう取るかにもよりますが、この価格差だとビジネスホテル一泊分はゆうに浮くので大きいですよね。
値段だけを見るとジェットスターを使うメリットはそれなりに大きいのですが問題点もいくつかあるんですよね。
問題その1 万が一の時の代替が利かない
まぁこれはLCCの問題というより、成田という場所の問題で万が一乗り遅れや便が場合になった場合に、代替便を使うというのが非常に困難になるんですよね。特に松山便は一日に3本しかないですから次便までに非常に時間が空いたり、ヘタするとその日に着かないなんて可能性もあるわけでそこはさすがに避けたいなと。
そういったリスクは羽田に比べるとグンと増すことを考慮しておかなくてはなりません。
問題その2 適当な時間帯の便がない
今回のケースに限るのですが、大会が前日に控えてますので現地には午前中に入って午後は軽く観光しながら早めに宿に入ってゆっくりするというプランで考えています。
ところがジェットスターの午前便が6:05発の一便のみ。その後は12:25発と少し遅くなってしまうんですよね。朝の一便だとバスの深夜便を使って空港で仮眠するなどしなくてはならないですが、観光目的ならともかく愛媛マラソンに向けてのコンディションを考えるとちょっとリスクが高いです。
その辺の柔軟なプラン設定ができるのは羽田発着便のが圧倒的に有利ですね。
まとめ
これらの状況を纏めると、どうも往路の成田という場所と時間帯という問題が浮かび上がるので、往路の価格差も大きくないことを考えると、往路は融通性の聞く羽田発着便を。復路は価格差の大きいLCCを利用するというのが、今回の旅のプランに合っているようです。
このようにLCCは価格のメリットが大きい反面、空港や便数のリスクそれだけ増すことと、便の日時によっては思ったほどの価格差がなかったりもするので、単純にLCCだから全てお得と考えるのではなく、旅の目的・利便性・価格を総合的に判断して使い分けるのがよいのかなと思います。