山梨県 新道峠より日本一の眺望と言われる絶景の富士山を撮る
先々週の日曜日(11/1)の話なので一週間ほど間が空いてしまったのですが、日帰りで富士山と紅葉撮影に行ってきました。
前日の夜にレンタカーを引き取りに行って、ちょうど日付が変わった頃に家を出発。
向かう先は河口湖の少し北に位置する、笛吹市の新道峠。
写真愛好家の中では言わずと知れた富士山の絶景スポットですね。あまりにベタ過ぎる場所だなとは思ったのですが、やはり初めて行く場所としてはここは外せないかなと。
富士山の麓もそろそろ紅葉が見頃ということと、飛び石の連休週でもあるので恐らく混雑しそうな予感がしたので少し早めに着くように出掛けました。
富士山を撮影に出掛けるのは、8月末以来。この時長引く雨の影響で行った2日間とも大空振り。
あれから随分と間が空いてしまい、リベンジの機会を狙っていたわけではないですが、天気予報やGPVとにらめっこしながら行くタイミングをギリギリまで決めずに様子を見てました。
レンタカーもギリギリだと満車で予約できないリスクがあるものの、出発2日前に何とか予約出来てホッと一安心。
前日の夜は少し雲が多いものの、GPVの予報では未明から雲が取れ始めてきて日の出にはクリアな空になる予報。ちょっとこれは期待できそうだなとワクワクしながら出発しました。
しかし、車を走らせている途中にアクシデント!
中央道で神奈川県を抜けて山梨県側に入った時に、持ってきていると思っていたダウンジャケットが無いことに気付きました。
11月初でまだ川崎周辺は暖かいとは言え、夜はかなり冷え込む季節。しかも新道峠の標高は1500mを超える場所にあります。調べておいた河口湖周辺の最低気温も3度となっていたのでこれはダウンを持っていかないとアカンなぁ。。。と思っていたのにウッカリ忘れてしまいました。
コンビニとかで買えるものならいいんですがさすがにダウンはねぇ。。。もちろんユニクロもやってないですし。
もう引き返すこともできないので、取り敢えず数時間の間は耐えるという選択肢を取らざる得ないことになりました。
目的の新道峠は河口湖ICからも一時間ほどと意外とかかる場所にあります。
河口湖の湖岸北側の道路、湖北ビューラインから途中右折して、県道719号線で笛吹市方面に向かっていきます。
途中上りながら全長2.6kmもある新しいトンネル。若彦トンネルを抜けてすぐに、右折して細い道に入っていきます。時間も未明の2時を回ったところということもあって、719号線では一台の車も見かけず。
この新道峠に向かう細い道もだんだんと狭まってきて、一台通れるぐらいの幅にまで道幅が狭まってきた。こういった場所に向かう道はだいたいこんな感じなので慣れっこではあるが、やはり街路灯もなくサイドは木々しか見えないような場所を一人で走るの心細い。
時期的なものもありますが、ヘッドライト越しに大量の落ち葉が見える様がまた寂しさを増幅させる。
狭い道ではあるけど、舗装状況も比較的しっかりしていて走りにくいことはない道です。エスケープゾーンも多いですし、近年訪れる人が多くてメンテナンスをしっかりやっているからかな?
新道峠に向かう道は途中行き止まりになっていて、ここから撮影場所まで20分ほどかけて歩いて(登って)行きます。
この行き止まりの場所は車の転回場所になってるわけですが、車も5、6台程度止まれるぐらいのスペースがあり、先に到着した人はここから車が埋まっていきます。
私がついたのが2時15分ぐらいでした。が、既にこの転回場所にはすべて車で埋め尽くされていて止めるスペースがない。確かにここの手前に2台ぐらい止まってたもんな。
仕方がないので少し下って、ちょっと空いているエスケープゾーンに止めることに。
しばらく車の中で休んで外に出る。外気温は2度。さすがに寒いが車から出たばかりというのもあってこの寒さが心地よい。
少し早い時間だけど、初物のところでもあるので視察の意味で峠の展望台まで上がってみることにする。
空の方は、GPVの予報通り。。。と言う感じではなく、雲も多く星もポツポツと見えるぐらいの感じ。今もGPVを開いてみるとこの近辺は雲のないクリアな空のはずなのだが。。。当てにならんな。
ちょうど転回場所から峠に向かうけもの道の入り口に向かう途中に、どうやら先に来ていた3人ぐらいのグループが下りてきて近くの人と話をしている。どうやら、前日から来たものの雲がかぶっていて回復しそうもないと踏んで撤収したらしい。うーん、なんか嫌な予感。。。
取り敢えず気を取り直して、展望台の方へ向かう。
最初の10分ほどは階段になっていて、比較的歩きやすい。それでもかなり急な階段なので運動不足の身には堪える。。。途中ゼーゼー言って休みながら階段を登りきると、富士山を見渡せる場所にたどり着く(この辺りの様子の写真をうっかり撮り忘れてしまった)もちろんこの時間だと暗闇でまったく見えないわけだが。。。
その付近には行先の立札があって新道峠の第一展望台と第二展望台までの方角と所要時間が書いてある。第二展望台までは6分。第一展望台はさらに10分近く歩いた場所となっている。
うーん、思ったより距離がある。街明かりは少し見えるものの辺りは暗闇でそのままではほとんど視界が聞かないので懐中電灯は必須中の必須。
さすがに息が切れるほど登りがキツイ(たぶん慣れた人なら何て事のないけもの道)ので寒さはあまり感じない。むしろ汗ばんで暑いくらいだ。
熊か何かの動物が出てきそうで、ちょっと怖いが。。。熊鈴持って来ればよかったな。
第二展望台には誰もおらず。転回場所で止まっていた車の中で皆待機してるのだろうか?
さてこの先さらに10分かけて第一展望台まで行くか。。。一人きりでさらに奥まで行くのも若干心細いが先客がいるかも知れないしと思い、取り敢えず行ってみることに。
ゼーゼー言いながら第一展望台の近くまで来ると、どこからか熊よけの鈴の音が。どうやら先にスタンバイしている人がいるようで少しホッとする。
目を凝らしてみるとご年配の夫婦らしき人がいて、こちらを見て挨拶をしてきたのでこちらも挨拶をする。
ご夫婦の隣に失礼して三脚を立てたりセッティングを始める。その間もご夫婦と談笑。東京から来られたようで、旦那さんの方は既にサラリーマンを引退されて、ほぼ毎週のようにいろんな場所で富士山を撮りに来てるとのこと。ご夫婦揃って同じ趣味を持てるっていいなと。
そうこう言ってるうちに今度は若いカップルやら私のように一人で上がってきた人やグループやらぞろぞろと増えていき、第一展望台はほぼ満員御礼?状態。
しかし肝心の天候はというと。。。真上の空はかなり雲が消えて星が見えるようにはなったが、富士山の位置はちょうど雲に覆われたまま。時折、頂上付近がひょっこり顔を出すもののなかなか晴れてくれない。中腹から麓にかけて雲海のようになっているので稜線がくっきり見えるようになるといい写真が撮れそうなんだが。。。
4時半。恐らく気温も氷点下近くになってるのだろうか?じっとしていると足の指先がしびれてきたり全身ぶるぶるとしてくる。たまらず三脚などは見張って頂いて、車のあるところまでトレイルラン(笑)少し車の中で暖まって、ヒートテックを履いて(なぜかヒートテックは忘れずに持って行っていた)第一展望台に戻る。
5時台。あたりはまだ暗いが、富士山は相変わらず頂上まで雲に覆われて隠れている。
これは今回もハズしたか。。。?とちょっとガッカリしていると、頂上から雲が少しずつ晴れてきてあれよあれよと中腹あたりまで稜線がハッキリと見えだす。周りで大きなどよめき。
徐々に辺りが明るくなって富士山も紅葉もクッキリと。
ここまで見事な雲海が見えるとは思ってもみなかったので、これはうれしいサプライズでした。
撮影している間も、寒さで全身ガタガタしていたが、それでもこの機会を逃すまいとひたすらシャッターを切りまくった。
日が雲海を抜けて出始めたころに撤収。下山途中でところどころ寄り道してはシャッターを切りながら車に戻った。
この後、御坂峠の天下茶屋。しばらくふじやま温泉で休んでから、山中湖のパノラマ台と富士山尽くしの一日。全体的に少し霞がちながらも、一日中富士山を見ることができて満足の一日でした。(他の写真はまた別にアップします)
- 以前書いたふじやま温泉のエントリーはこちら
富士急ハイランドのすぐそば!日帰り温泉施設 ふじやま温泉 富士山が目の前に広がる絶景スポット | 旅とTABIの記憶書
写真を見ての通り、紅葉もかな色づいていて、このブログをアップした頃は見頃のピークを迎えているでしょう。
また新道峠からの絶景も、新道峠へ向かう道路が12月で冬期閉鎖となってしまうので、行くならまさに今というタイミングです。
普通に富士山周辺の紅葉見物もいいですが、ちょっと早起きと運動がてらに足を延ばして、富士の絶景を堪能するものいいですよ~
もちろん昼間でも見れますが、道が狭いので行き違いの楽な早朝のが断然いいです!
動きやすい靴であれば問題なく行ける場所ですが、霜や露で滑りやすくなっているのでトレッキングシューズがベターです。
※今回使った機材
- リコー GRⅡ
- オリンパス OM-D EM-1
- パナソニック LUMIX G X VARIO 35-100mm / F2.8 / POWER O.I.S.(レンタル品)
- 今回レンタルサービスを利用したのはこちら
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