馴染むモノは長く使いたい。5年近く履き続けた瀕死の革靴を延命させる。
私は最近モノには執着することがなくなって、出来るだけ部屋の中や身の回りはシンプルにするようになってきました。
いろいろとモノが多くて視界に入ってくると、いちいちそれに気を取られるのが嫌ですしゴチャゴチャしていると居心地が悪いのです。
ちょっと前まではちょこちょこモノを増やしては、いろんな所に散乱させていたのがウソのように変わるモノだなと。
そんな感じなので、買ったまま一年以上使っていないモノなどはアッサリと売ってしまうか捨ててしまうかで、年々身の回りのモノが少なくなってきてます。
本とか電子機器類など仕事やブログ、趣味に使えるものは逆に増えてますけどね(笑)
モノが少なくなると、今あるものを高い頻度で使い回すようになるので、同じようなモノを買って存在自体を忘れたりすることもなくなりますし、使う頻度が上がってくるとモノへの愛着が沸いたり大事に扱うようになったり、おサイフにも優しかったりするわけです。
私はちょっと扱いが荒いので、モノ持ちが良いとはとても言えないですが身体に馴染んだモノは少しでも長く使っていたいです。
靴は一度馴染むとなかなか手放せない
その馴染むモノの一つとして挙げられるのが革靴ですが、私も5年ぐらい前に買った革靴があって多いときは週3回ぐらいのペースで使っています。
ユニバーサルランゲージでたしか3~4万程度のイタリア製モノだったと思います。
ベーシックな黒のストレートチップなので場所を問わずどこでも使い回せるデザインと、20年以上革靴を履いていて最も足に馴染んだといってもいい靴なので、必然的に稼働率が上がっていくわけです。
そして5年近くもの間私にさんざんコキ使われてながら無言で仕事をしてきわたけですが、ついに「体力と気力の」限界が来てしまったようです。
両足の靴底のつま先の部分が剥がれてきたり。
両足のかかとの部分の皮がすり切れて中のゴム!?が見えてきてしまったり。
靴底のかかとも以前取り替えたのですが、だいぶなくなってきてます。
手入れもあまりしてないしシューズキーパーも使ってないので、全体的にくたびれて形が崩れてきてます。
もう少し大事に履けばここまでにはならなかったとは思いますが…
普通なら買い換えかなぁ。というところですが、さんざん使うだけ使い倒してちょっと使えなくなったらポイしてしまうブラックな企業のような真似は私にはできません。
長年履いてすっかり私の身体の一部とも言える靴ですし、愛着もあるので何とか直して使いたいなぁと思ったわけで。
とりあえずダメ元で靴の修理屋さんに入院できるか聞いて見ることにしました。
以前、靴底の修理に出したラゾーナ川崎内にある『Riat!(リアット)』に持ち込んでみることに。
リアット!ラゾーナ川崎プラザ店 (川崎駅、川崎駅前、靴修理、ラゾーナ、靴クリーニング、合鍵、靴の修理、ヒール直し )|靴修理、靴・バッグクリーニングならリアット!
東京や神奈川など関東近辺で展開しているので、ご存じの方も多いかと。
靴底の部分はまだしも果たして、かかとのゴムが飛び出ている部分は修理できるのだろうか?が気になるところでしたが、ほころびた所に上から新しい皮をかぶせるようにする形なら直せるとのことだったのでお願いすることに。
仕上がり具合が気になるところですが、ダメならあきらめて新しいの買うしかないですしね。
プラス、靴底のつま先とかかとの修理に加えて、さすがに5年近くも履き尽くして汚いのでついでにクリーニングもお願いすることに。
修理代の内訳が、
- かかとのゴムが飛び出た部分の継ぎ当て・・・1,575円×2(両足)=3,150円
- かかとの底交換 ・・・2,625円
- つま先の底交換 ・・・2,625円
- クリーニング ・・・2,625円
しめて、11,025円!
あと1万円も出せばそこそこの新品が買えてしまう額になってしまった。
3~4万で買った電化製品とかなら即決で買い換えだなぁ。
使えば使うほど味や愛着が湧く革製品とかでなければ、ここまで修理代かけることないでしょうね~
修理はクリーニングも含めて3日ほどで完成!
かかとはこんな感じで、皮をかぶせて縫い付けてあります。
アップで撮ると継ぎ当てしてる感じがハッキリわかりますが、パッと見ではわからないです。
中の方から見るとこんな感じ。
ちょっと向かって右側が浮いているのでもう少しキレイに仕上がってくれればよかったのだが。
つま先の底はすっかりキレイになった!
かかとも交換して、靴底は完全リニューアル!
靴全体をクリーニングかけて、少し息を吹き返した感じ。
形が崩れてしまっているのはさすがにどうにもならないですが、これ以上型崩れしないようにシューズキーパー使おうか!?
継ぎ当ての部分の履き心地も問題なし
継ぎ当てをした出っ張りの部分が履いたときに当たったりして履き心地が変わってしまうのでは?というのが心配だったが、実際履いてみてまったく問題なしでした。
この靴を出している間は別の靴を履いていたのだが、やはり当たりがあったり皮が馴染んでなかったりでどうにもしっくりこない。
この靴に足を通して、改めて直してよかったと思った。
やはりスーツで外出する日は長時間お世話になる足元だけに、極力疲れず痛くならずに過ごせる靴かそうでないかでその日一日の疲れ具合が全く違うので足元の相性はとても大事です。
あとどれだけ履けるかわからないですが、寿命まで仕事をまっとうさせて最後を看取るつもりでおります。
これがまだ使える間に、新しく馴染む靴を見つけて馴染ませていかないとな。