私がレンタルオフィスを引き払って、自宅をオフィスとして活動を始めた理由

私がレンタルオフィスを引き払って、自宅をオフィスとして活動を始めた理由
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横浜の関内にあるレンタルオフィスを引き揚げて、自宅の一室をオフィスにして活動拠点にし始めてからそろそろ半年が経とうとしています。

自宅をオフィスにしたのは様々なメリットが大きいと判断してのことでした。

しかし、その一方で懸念して事もあったりで決断を下すまでに少し時間を要しましたが、半年近く経って当初想定していたメリットの恩恵を受けつつ、今のところ懸念した点についてはそれほど大きな問題にはならずに至っています。

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この記事では自宅をオフィスにして実際に半年経った間に感じたメリットもしくはデメリット、それ以外に気づいた事などを2回に分けて記事にしようと思っていますが、今回は自宅に事務所を構えるようになった経緯について書いていきます。

(2回に分けるのは単純に長くなるので)

 

サラリーマンの習慣が抜けず

私の仕事は主にアプリの設計/開発からメンテナンス、運用サポート、コンサルティングまで多岐に渡っていますが、基本単独で仕事を請け負っており、私単独ではこなせない大きな案件については昔から付き合いのある外注さんとの協業で当たっています。

一往、法人化をしていますがあくまで法人様との契約や事務手続き上必要となっての事であって、私自身の意識としてはフリーランス(個人事業)となんらスタンスは変わりません。

法人化したのは今から2年ちょっと前からですが、個人事業として活動を始めたのは4年ほど前になります。

個人事業になりたての頃は自宅を事務所として活動していたのですが、どうしても16年以上ものサラリーマン生活の習慣が抜けず、仕事場とプライベートの場が同じ空間にあることの違和感が消えず、またちょうど複数の人間で案件に関わることになったこともあり、関係する人達が一カ所に集まって仕事にかかれるよう、都内にある知り合いの会社の一部を間借りして日々仕事に携わってました。

その間借りしていた会社には一年ちょっとお世話になってましたが、諸事情でいることが出来なくなり、やむを得ず自分でレンタルオフィスを借りて仕事の拠点にすることにしました。

外注さんと協業している案件も多かったので、同じ場所で作業が出来た方がいろいろと都合がいいと言うことで、2人とも自宅から比較的近くてクライアントさんからもそれほど離れていない場所である横浜関内にオフィスを構えることにしました。

そこは2人分の机とプリンタなどのOA機器、それに本や備品、消耗品を置いたら一杯になる程度のスペースしかありませんでしたが、基本的にアプリの開発保守やらコンサルやらといった仕事はそもそも最低限PCとプリンタ、ネットワーク機器があれば仕事が出来てしまいます。

多少物販も取り扱っていますが、在庫を抱え込んでおくような商売でもないのでそれほど場所を必要としないのです。

建物自体には必要なセキュリティは備えていますし、フロア内の水道光熱費込みで月々75,000円前後(1年毎の更新料も月換算にして)、部屋の大きさを考えると微妙な賃料でしたが、関内駅から徒歩5分という便利さと会議室やコピー機などの施設利用料以外は全て込み込みということ、通常のレンタルスペースとは異なり小さいながらも独立した部屋ということを考えると妥当でないかなと思っています。

この場所を借りたのは個人事業の時からでしたが、法人化した時も名義を変えて引き続き使うことにしました。

この法人化した時に、固定電話やFAXの回線も引くことにしました。

いっぱしの会社たるもの、固定電話を持つのはもちろんのこと、FAX回線と固定電話回線を同じにするなんて以ての外、会社の信用に関わるというイメージがありました。

25年間も住んで慣れ親しんだ町である横浜に小さいながらもオフィスを構えて、いかにも会社っぽくなってきたなとその時は思ったものでした。

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ITの進歩に伴うワークスタイルや価値観の変化

ところがそんな価値観に疑問を持ち始めたのが今から1年ほど前。

事業の方もおかげさまでここまで続けてこれましたが、まだ目安としている収益を上げてるとは言えない状態。もう少し仕事の幅を広げていかなくてはならないところが大きいですし、そのためには先行投資も必要なのでもう少し資金的な余裕をもっておきたいと思い、コストの方にも目を向けてみました。

もともとIT業は人件費や外注費の割合が殆どを占めているので、ほかの固定費で見直す余地というのは殆どないのですが、経費の一覧を眺めているとふと思ったのが…

この事務所を借りてる意味があるのか?

と言う疑問が浮かんだのです。

まず、そもそも協業の場として確保した外注さんと顔を合わせるのは週に2~3回程度、打ち合わせをしたりするのも週1回で十分ですし、オフィスでなくてもカフェオープンスペースでまったく問題ありません。

さらに連絡も今は携帯電話やメールだけでなく、LINEメッセなどのコミュニケーションツールがあるためこまめに連絡を取り合うことができます。オフィスで顔を合わせないからと言って業務に支障をきたしたことはほぼ皆無です。

事務所に来客はないのか?ということに関しても、私の業務はクライアントさんへ訪問する方が圧倒的に多く、来客が来てもどちらかというと事務的な事とか内部的な話が多くしかも数えるほどしかありません。

固定電話FAXについても、クライアントさんからの連絡も基本携帯電話で来ることが多く固定電話には殆ど連絡がきません。

今や携帯電話は大人なら一人一台は持っているモノで公的な書類にすら携帯番号を記入する欄があるぐらいなので、もやは固定電話を持っていないからと言って法人の信用に関わるだとか、そういうことで不利を被ったことは全くありません。

業種によってはそういうところもまだあるのかもしれませんが、少なくとも今まで関わっている方達にとっては確実に連絡が付く手段を優先していることは明らかです。

FAXに至ってはすっかり過去の遺物と化しています。それこそ10年以上も前はFAXでやりとりしていたこともありましたが、これだけ通信インフラが発達してPCやスマホ、タブレットなどの複数のデバイスでさまざまなデータが扱えるようになった今、持ち運びのできないFAXはほぼ役目を終えていると言えるでしょう。

 

共有したいデータのやりとりも今は、クラウドという便利なものがあります。

業務上最低限必要な文書やワークシートやアプリ等をセキュリティを施したクラウド上に保存して、PCとインターネットにさえ繋がればいつでもどこでもアクセスできるようにしてあります。

普段必要のないデータやアプリ等は事務所内のプライベートサーバ上に保持して、必要な時だけ取り出すようにしています。

私の自宅は幸運なことに高セキュリティシステムが導入されているので、外部からの不法侵入についても昔のオフィスビル以上に強い作りになっていることも自宅を事務所にしようと決断した大きな理由でもあります。

 

そして最後に、さまざまなシステムの検証やアプリケーションのテストで複数のOSをインストールしてそれぞれ独立した環境(仮想マシン)で実行するには、高性能なサーバ機が必要になりますが、今は個人レベルでも手が届くくらいの安価なモノが手に入ります。

携帯電話、ブロードバンド、安価なサーバ機、クラウド、高度なセキュリティ、コミュニケーションツール…これらの普及によって、わざわざオフィスビル等に事務所を確保して、そこに集まって仕事をする必要性がなくなってきたのです。

 

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そして10月より、自宅に事務所を構えての毎日が始まりました。

個人事業として開業した当時は、自宅での仕事に違和感を感じて長続きしませんでしたが、今回に関してはその心配はほとんどありませんでした

今回はここまでにします。

 

この続きは、この6ヶ月間で感じたメリット/デメリット、実際に毎日を送ってみて思ったことについて書きたいと思います。

 

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