M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACRO マクロレンズ購入記
先日、マクロレンズを購入しました。
昨年末レンズを整理して最小限に絞ったのに、再びレンズ沼に足を突っ込むのか?
いやいや、足を突っ込まないように手前で何とか踏ん張っているつもりではいます(笑)
ただこれから春に向けて、色鮮やかな季節を前に新たな写真の世界を見てみたいなという願望がありまして…。
もともと私、風景写真…しかも朝陽夕陽や夜景写真が特に好きなので、広角レンズを使ったパンフォーカスで俯瞰的な写真が多いのですね。
これは個人的な好みもあってのことなので、これはこれでヨシではあるのですが、最近マンネリ化していいる感もあります。なかなか同じような俯瞰写真、構図では撮影技術も感性を磨くのも限界があるなと感じています。
ということで最近は、慣れないポートレートに挑戦したり、鉄道写真を撮りに行ったりして、写真の幅を少しずつ広げていっているところです。
マクロレンズに興味を持ったのも、今までの俯瞰的な写真とは間逆のクローズアップの世界というモノを体験してみたいからです。写真の技術や感性の幅が実際広がるかどうかはそこまではわからないので(笑)まずは何事も経験が大事!
購入検討段階 発売中の2機種を比較
ということで、マイクロフォーサーズ規格のマクロレンズの購入検討に入ったわけですが、現在ラインナップされているのは以下の2つ。
- LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.(パナソニック)
- M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACRO(オリンパス)
どちらも解放F値が2.8のレンズ。焦点距離がパナの45mm(90mm相当)の中望遠に対してオリは60mm(120mm)とやや望遠に振っています。価格がパナが6万円半ばに対して、オリの方は5万円を切る価格。パナが1万5千円ぐらい高いのは、レンズ自体に手振れ補正が付いていることと、ライカの冠が付いていることではないかと。
結局どちらをチョイスしたかというと迷わず、後者のオリンパス製にしました。
価格面の差もチョイスの理由の一つですが、前者は45mmという焦点距離が微妙なのが最大の理由。以前45mmの単焦点を持っていたのですが、全域F2.8の標準ズーム(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO)を購入したと同時に手放したのですね。 焦点距離も標準ズーム機に近く、同じF2.8と被ってしまうことが多いので、マクロ機能があるとは言えど積極的に買いたいという気が起きません。
対して、後者のほうは60mmということで、標準ズームとも被らず、またもう一本所有している高倍率ズームではこの焦点距離付近だと、解放F値が5.2とかなり暗くなってしまうこととあまり接写が得意なレンズではないので、望遠レンズとしても高倍率ズームで撮るのとは一味違った使い方ができるなというのが購入の決め手です。
そして購入~開封 外観は思ったよりコンパクト
購入はヨドバシカメラのネットで注文。翌日には届きました。
他にやることがあったのでその日には開けず、次の日に開封。
箱から出してみます。結構長いなという印象。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROと並べてみると、意外とそうでもない。径が細いので余計に長く感じるのかも。
上からの比較。最大径は標準ズームの69.9mmに対して56mmだが、数値以上にスリムに感じる。
コンパクトだがマクロレンズらしくフォーカスリミットスイッチが付いている。AFの駆動範囲を制限してすばやくピントを合わせるのにこれは便利!
最短撮影距離は19cm。最大撮影倍率は1倍(35mm換算2倍)、最近接撮影範囲は17×13mm。
撮影距離/撮影倍率を示す表示窓。現在のピント位置がどこにあるのかこれを見て確認することができる。
E-M1に装着してみる。長さが82mmとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO並みの長さなので全体的なバランスはイイ感じ。
12-40mm F2.8 PROに比べると、どことなくプラスチッキーで安っぽい感じ。ここはPROシリーズとの違いということか。
防塵防滴性能を持つレンズなので雨の日や風の強い日でも安心して使えるのは大きい。話は変わるが高倍率ズームレンズも防塵防滴性能を持つレンズにしたいものだ。雨風に晒されるのを気にしながらの撮影は精神衛生上良くないのだよね。
別売りのレンズフード(レンズフード LH-49)を装着した状態。これは別売りでなく標準にしてもいいんでないのかなというのは個人的な感想。
フードは軽く手前に引くだけでこのように収納してくれる。これは便利!
マクロ撮影性能をチェック
まず試しに既存のレンズとの比較でマクロ撮影性能をチェックしてみる。
被写体の大きさがわかるようにポイントカードを置いてみる。赤丸で囲ったリラックマを接写してみることにする。
まずは高倍率ズームレンズである、LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.。
60mm F2.8 MACROにほぼ近い61mm相当で撮影したが、あまり寄ることができないこのレンズではこの辺りがいいところ。
次に、標準ズーム機である程度マクロ撮影も可能な、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO。
望遠端が40mmとやや広角側になってしまうので純粋な比較はできないのだが、14-140mmの高倍率ズームに比べるとかなりマクロ撮影性能は高い。標準ズームレンズでここまで寄って撮影できるのはかなり使い勝手がよいレンズと言える。花などに普通に近づいて撮るならこれで十分事足りる。
そしてM.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACROはどこまで近づけるか…。
それがこちら。
最短撮影距離ギリギリまで近づいて撮ったモノだが、そこそこのマクロ撮影機能を備えている12-40mm F2.8 PROと比較しても、見える世界がまったく別モノ!12-40mm F2.8 PROでは見えない細かい樹脂の質感や汚れまでが分かります。
ここまで来ると、小さな花のしべや、アリなどの小さな昆虫の細かいところまで描写できるでしょうね。普通のレンズとは違った新たな世界が楽しめそうです。
ただ、ここまでの接写はピント合わせが非常にシビア。三脚はまず必須と言えるでしょう。(上の写真は室内で固定物ということもあって、机などを支えにして何とか手持ちで撮りましたが)
早速使い始めていますが、ある程度使用感やサンプルが出来たところで改めてエントリーを起こそうと思います。
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M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACRO マクロ機能だけでなく中望遠の単焦点レンズとしても素晴らしい! | 旅とTABIの記憶書