M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACRO マクロ機能だけでなく中望遠の単焦点レンズとしても素晴らしい!

M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACRO マクロ機能だけでなく中望遠の単焦点レンズとしても素晴らしい!
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今年の2月下旬に購入した、マイクロフォーサーズマウントのマクロレンズ、『M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACRO』。

 

購入した当時の事はエントリーしたものの、使ってからの事はまったく触れていなかったなということでサラリと書いてみました。

  • 購入した時に書いたエントリーはこちら

M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACRO マクロレンズ購入記 | 旅とTABIの記憶書

購入後3ヶ月以上経ちますが、ずばり白状してしまうとまだそれほど追い込んでは使ってはいません(^^;;

 

とりあえず、『M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACRO』を使った感想ですのでこのレンズの購入を検討している人向けの内容が中心になってしまいますが、マクロレンズにちょっと興味がある人や、買いたいけどそんなに使う機会あるかな?とか使いこなせるかなという人の参考になればよいなぐらいな気持ちで書いておきます。

普段見ることのないミクロな世界が覗ける楽しさ!だが…

何と言ってもマクロレンズの楽しさは、普段肉眼では見ることがないとてもミクロな世界が覗けることでしょう。花や葉っぱの細やかな模様だとか、雨のしずくに映し出された花びらだとか…花や昆虫の美しいミクロの世界を撮る女性写真家の浅井美紀さんの写真を見て、マクロレンズを購入したいと思う人も多いのではないでしょうか。

もう一つマクロレンズの特徴として、被写界深度(ピントが合ってるように見える範囲)が非常に浅い(範囲が狭い)のでピントが合っている場所以外が大きくボケてふんわりと幻想的な世界を作れるというのも魅力の一つですよね。

下の写真はこの時期に咲く花菖蒲。スナップ的に撮ったモノです。

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そのうちの一本だけをクローズアップして撮ったのが下の写真。だいたいズームレンズキットとかだとこれくらい寄って撮るのが精一杯ですよね。

人間の目でも寄って見るというのはだいたいこんな感じではないでしょうか。

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下の写真がM.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACROでレンズ先端から15cmぐらいのところまで寄った写真。肉眼や普通にクローズアップしたのではわからない花の細かい模様や花粉の形状までハッキリ見ることができます。

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撮影データ 絞り:F.5.0  シャッター速度:1/60 ISO感度:640 WB:太陽光

このレンズの最短撮影距離は19cm。つまりセンサーから被写体までの距離(レンズ先端からではない)が19cmまで寄れるということなので、上の写真の場合はセンサーからの距離だと25cmぐらいの距離かた撮ったモノ。さらに6cm…実際にはカタログ値よりももう少し近づける感じなのでそれ以上接近して撮影ができます。

ちょっと今回の花菖蒲は手持ち撮影ということもあって今一つ追い込めなかったので、ちょっと家で前回の置物を使って最短撮影距離で撮影してみました。

写真 2015-06-13 13 32 39

置物のシーサーは約2.5cm。

三脚にカメラをセットして最短撮影距離の位置にセット。だいたいこんな感じの距離からです。

写真 2015-06-13 13 30 25

液晶ファインダーから確認。左目の中心付近にピントを合わせて撮ります。

写真 2015-06-13 13 30 56

下の写真が最短撮影距離で撮ったもの。

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撮影データ 絞り:F.2.8  シャッター速度:1/60 ISO感度:800 WB:オート

さすがに最短撮影距離でしかも開放絞りでは、ほんのちょっと動いただけでピントが大きくずれるほど超シビアです。

一応三脚を立ててますが、ここのフローリングはちょっとソフト目なので近くを歩いたりしてちょっとでも動こうものなら目に当てたピントがすぐにずれてしまいます。

 

今回花菖蒲の方は手持ちで撮りましたが、ハッキリ言って手持ちでこの距離ではかなり厳しい。風も若干あったので、風が止まるまで構えて待っているのはかなりしんどい。マクロ撮影に三脚はまず必須です。特に屋外での撮影はないとほぼお話にならないでしょう。もしマクロレンズの購入を考えていて三脚を持ってないのであれば三脚も予算の中に組み込むようにしてください。

 

また花菖蒲のところに2mmにも満たない大きさのアリがいますが、ヘタクソなことにブレています。F5.0と少し絞っておいたので被写界深度内には入っているのですが如何せんシャッター速度が遅すぎてブレてしまってます。今回のケースだとISO感度を1600まで上げてシャッター速度を1/180…ぐらいまでは最低上げるようにしないと動きを止められないでしょう。さらにアリのような動きモノは連写機能を使ってより成功確率を上げたほうがよいでしょう。

マクロレンズはマクロ撮影のためだけにあらず!

マクロレンズを買おうと検討している人で躊躇してしまう理由の一つとしてマクロ撮影って楽しそうだけどマクロだけの撮影じゃ使う機会そんなにないし勿体無いよな。と思っている人も少なからずいるのではないでしょうか?実は以前私もマクロレンズはマクロ撮影専用のものだと思い込んでいたことがありました。

そこは大きな誤解があって、例えば今回使っているM.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACROはその製品名を見て分かるとおり60mmの焦点距離(マイクロフォーサーズ規格のレンズなので35mmフルサイズセンサーに換算すると焦点距離が2倍となり120mm相当)を持つ中望遠にカテゴライズされるレンズ。普通の『マクロ』と名前のつかない望遠ズームや高倍率ズームの120mm相当とまったく同じように使えます。

例えば今回のレンズに関して言えば、マクロ撮影機能を持った単焦点の中望遠レンズとも言えるわけです。

実際にこのレンズを使ってマクロ撮影ではなく普通に撮った写真を何枚か載せておきます。

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この120mm相当の画角というのは上の写真を見ての通り、かなり使い勝手のよいレンズ。

私はポートレートはほとんどやらないのですが、FBお友達のプロフィール写真などもこのレンズを使って撮りました。スナップやポートレートにもオススメです。お恥ずかしながらこのレンズ中望遠レンズとして使うことのが圧倒的に多いです。

解像感も高くボケ味も素直。諸収差も開放値から目立つところは殆ど見られない、なかなか素晴らしいレンズです。

 

ただ、中望遠レンズとして使っている時に一つだけイマイチだなぁと思うことがAF(オートフォーカス)の精度。

主にピントを合わせたい被写体の背景に同系色のモノがあったりすると、被写体にピントが合わずに同じフォーカスポイント内の背景にピントがあったりしていることがたまにあります。E-M1に装着して撮りましたがE-M1の標準ズームレンズともいえる、『M.ZUIKO DIGITAL ED 1240mm F2.8 PRO』に比べるとAFの精度は今一つだなぁという印象です。

 

マクロらしい写真も、あまり出来はよくはないですが何枚か載せておきます。

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他のマイクロフォーサーズ マクロレンズとの比較

ここでは、マイクロフォーサーズ規格同士のマクロレンズの比較の話になってしまいますが、今回の

M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACRO以外にも以下のマクロレンズがラインナップされています。

  • LUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.(パナソニック)
  • LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.(パナソニック)

これから購入と考えた場合、まずは用途によってどちらにするか変わってくるでしょう。昆虫や動物など近付くと逃げる恐れのあるものををとる場合は撮影距離(ワーキングディスタンス)が長く取れる中望遠のマクロレンズのが有利になります。

逃げるような被写体を撮るのでなければ、画角やボケ味など好みの問題ですので、その用途の好みで決めてよいかと思います。

M.ZUIKO DIGITAL 60mm F2.8 MACROを購入したのは、昆虫や動物などを撮ることも考えていたという事に加えて、そういったシチュエーションでは雨や埃が舞い散るシチュエーションも考えられるので、防塵防滴処理が施されているレンズがいいと思ったのもこのレンズを購入した理由の一つです。

 

決して安いとは言えないマクロレンズですが、普段の目線では見ることのないミクロな世界を表現出来るだけではなく、普通の単焦点レンズとしても活用でき、しかもマクロ用に設計されただけあって描写も素晴らしいモノがあるので、一本は持っておいて損はないレンズです。

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