マイホーム購入経験者が語る 購入前に考えておくべき大切な事
いやぁ、家探しってホント大変ですわ!
あ、ちなみに私が引っ越しを考えているわけではないです。私の母親なんですがね。
今はネットという便利なものがあるので簡単に物件を調べられるのですが、超アナログ人間でいまだにケータイもガラケーで電話の機能しか使っていない母親から頼まれて私が探しているわけなんです。
二年前にうちの近所で借りたアパートが、どうしてもライフスタイルに合わないので今回の更新を機に引っ越したいということなんですが、予算や場所や間取りなど全ての条件を網羅する物件などは見つかるはずもなく…物件を眺めてるとだんだん頭が痛くなってきます。
場所といっても通院の関係や住み慣れたということもあって、今住んでいる沿線が前提となるんでそれだけでもかなり選択肢は狭まってしまうわけです。
とりあえずマッチングの高いものをピックアップして現地へ見に行って決めるしかないのかなと思ってます。
とは 言え、ここがいい!と決めても実際住んでみないとわからないのが住宅のやっかいなところ。
駅から以外と距離があった。買い物するところが駅の反対側で面倒くさい。車の騒音が以外と聞こえる。近隣住民の声や物音がうるさい。日当たりがあまり良くない、西日が強すぎる。だとか湿気が多くいつもカビっぽい。シンクが小さくて料理するスペースがない。モノ入れが小さい。等々住んでみて不満が出るケースも多いと思うんですよね。
そう考えると『家を買う』っていう行為は、極めてハイリスクだなと改めて思います。
賃貸なら住んでみてどうも合わないなと思えば(出費はかさむけど)出て行けばいいわけですから。ところが家を購入すると、恐らく殆どの人がローンを組んでの購入だと思うので気に入らないからといって売ろうとしても、その売却額とローンの差額が出てそれを穴埋めできるお金がなければ売ることはできないわけです。
結局売りたくても身動きがとれなくなってまう。
そうなると、泣く泣くそこに住み続けるか、賃貸にでも出して誰か借りてくれるのを期待するしかないわけです。
そういう私はというと、実は5年前にマンションを購入した人間であるのですが(笑)まぁ、ハッキリ言って買ったことを後悔している人間のほうです!
なんで最近そう思ったかというと、結局のところ自分自身の価値観の変化とライフスタイルの変化なんですよね。
購入した当時は、自分の価値観って昭和の高度経済成長期の価値観そのものなんですよ。家も持ってない、家族も持ってないでは一人前ではない的な。
当時はいい年して家なし、嫁なしの典型的なダメ人間だったので、嫁はいつになるか分からないけどせめて家ぐらいは持ってないとまっとうな社会人とは言えないな!ぐらいの感覚で購入したのですよ。もちろんどこでもいいというわけではなく交通や買い物の便やら静かで住み心地のよいところなど考えた上で決めたところですけどね。
ところが、会社員を辞めて独立したり、結婚したり、関わる人達の変化があったりで今まで自分が持っていた価値観って、本当は自分の望んでいる価値観ではなくて世間がそうだからっていう価値観だから自分もその価値観に合わさなければならないと思いこんでいただけなんですよね。
そういう価値観の変化があって、マンションを持っていることに対して自分の中で価値をほとんど感じなくなってしまったわけです。
さらに、独立して仕事の拠点が自宅になることも多くなって、昼前から自宅でカタカタやってるわけですが、何度かこのブログでも話をしたころがある通り、一つ上の階の部屋の子供の騒音がとにかくうるさいので、真面目な話ココ引っ越したいと思ってます。
ところがローンなどどいう負債を抱え込んでしまうとそう簡単に身動きが取れなくなってしまうわけです。
ちなみにマンションを所有なんていかにも資産を持っているように思えますけど、実質は銀行のローンを組んでいて何らかの形で返済が終わるまでは自分の資産でもなんでもないわけです。
まぁハッキリいうとローンを組んだ住宅は自己資産ではなく負債です。なぜなら自分の自由にはならないわけですから。
実際マンションを持っていても自分の所有物という実感は住んでから一度も感じた事はないです。
買った人間の経験でこんなことを言っていますが、別にマイホームを購入するという事自体を否定しているわけではないですよ。
家を所有すると言うことに自分自身の何かしらの価値観の尺度を持って購入したいというのであれば、それは十分買うにふさわしいモノだと思います。
ただ私の場合のように、前時代的な価値観でマイホームやマイカーを持つのが幸せな生き方だ!とか定年して仕事がなくなった時に賃貸の家だと不安だとかという理由で家を購入するのは、ハッキリ言ってバカげてるなと思いますね。
定年後の不安?定年後も働けばいいんじゃないですか?そもそも我々より下のトシの世代が60歳70歳ぐらいになったときのライフスタイルなんて、今とまたずいぶん変わってますよ。年金はきっと貰えないでしょうけどね(笑)
そこまで生きてるかどうか分からない事のために、ただ老後の住まいを確保するために家を買って人生がんじがらめになる位なら、その資金を自分のやりたいことに投資したほうが人生も充実するし、その『老後』の年齢を迎えたころには住まいよりもさらに大きな『財産』を手にしている可能性のが圧倒的に高いんじゃないでしょうか?
家を買って後悔しているヤツがエラそうなこと言うな!ってごもっともなことを言われそうですが、そういう経験をした人間ならではの一つの考えとして捉えて貰えればなぁと思います。
特にサラリーマンの人にとっては一生に一度の大きな買い物になりますしね。購入後は望む望まないに関わらず人生の大半をコレに注ぐことになるわけですから、自分が最も大切にしていることや価値観に沿って、マイホームを購入するということが意味のあることなのか?
やれ買う方が安上がりだとか、いや賃貸のがおトクだとかの金銭的な損得が基準ではないと思うのです。
今一度、購入前にその辺りも踏まえて考え直してみるきっかけになればこれ幸いにございます。
さて、私は引き続きアパート探しに精を出します…