財布を忘れる悲劇を回避する、簡単な3つの習慣
本日は週一回、定期的にシステムのメンテナンスに来ているお客様先への訪問日だったのだが、夕方までいろんな意味で肩身の狭い思いをした。
事の始まりは、財布を忘れたのに気づいた事からである。
お客様先への最寄り駅(といっても最寄り駅からさらにバスで20分以上乗った所にあるのだが)の改札を抜けて、PASMOの残額が殆どないことに気づいてチャージをしようとカバンの中を開けたら、本来あるべきものがない。
今までならここでも慌てず、DocomoのアンドロイドスマホSH-06Eに入っているSuicaでサクッと済ませてしまうところなのだが、つい先日こちらも解約してしまった事に気づいて暑さから出る汗とは別のヒンヤリとした汗が滲みはじめてきた。
メイン機として使い始めたiPhone5sはご存知の通りお財布ケータイ機能はついていない。それほど頻度が多いわけではなかったが、大きな札をあまり崩したくない時などいざと言う時にちょこちょこ使えて重宝していたので、早くもお財布ケータイがないことによる弊害が出てしまった。
パスケースのほうに金目のモノはないだろうかと探してみたが、普段使用していないキャッシュカードが一枚ほど。わずかな期待を胸に銀行のATMで残高照会をしてみたが、0という無機質な数字と共に淡い期待も見事に打ち砕かれ万事休す。
仕方がなく現地までの道のりを歩いて行く事に。
バスですら20~25分ぐらいかかるところなので、1時間以上は軽くかかりそう。道中の暑さを考えると気が遠くなってくるが仕方がない。
途中、お客様先に事情を話し遅れる旨を伝える。もうかれこれ10年以上もお付き合いさせて頂いているところなので笑って済ませられたが、初めて訪問するお客様とかだったらと思うとゾッとする。
途中公園でタオルに水を濡らしたり、コンビニやスーパーなどで少し涼を取りながら向かっていく。
さすがにノドが乾くのでPASMOに入ったなけなしの180円(ちなみにバスは均一で210円)を使って、コンビニで水を調達する。とりあえず水を補給できる分の残がPASMOに入っていて助かった…この暑さで汗が全身から噴出しているので、水分を補給しなければ脱水症状になってたかもしれない。
結局現地には1時間半もかかってしまった。1時間近く遅れての到着である。
来て早々、事情を知っている人達に笑われてしまったが、こっちは何とか着いてホッとしたのと申し訳ないやらで…さらに全身にかいた汗でベタベタしてまともに座ることすらままならないという。
座ってからも明らかに自分でも分かるほどの汗臭さとカビっぽい臭さが入り混じって、お客様達の場所とは少し離れたポジションにいるとは言え、何とも居心地が悪い…
いろいろメンテで対応している間は、目の前で話をしたりしているので自分の匂いが気になってしょうがない。とにかく早く夕方になってくれないかと思うばかりだった。
もちろん帰りの交通費もないので、お恥ずかしながらシステム担当の方にお金を貸して頂いた。
忘れ易いパターンと対策について考える
外出時に財布を忘れることは今回が初めてではなく、度々やらかすのだが最近は電子マネーという便利なモノが普及していることもあり、たまたま大事にならずに済んでいたのだが、今回のように先方にもご迷惑をお掛けしてしまったので、さすがに何らかの対策を考えないとマズイと歩きながら考えた。
そもそも財布を忘れるパターンを思い出すと大体次の3つのケースに当てはまる。
- 前日までとは違うカバンを使う。
- 家で財布の置く場所に戻していない。
- 考え事をしている。
要は前日に使っていたカバンに財布を入れたままにしているのが原因。財布のおき場所はパスケースとともに置く場所を決めてあって、パスケースのほうは自宅のキーも入っていて常に身に着けてる状態なので、所定のところに戻す習慣がついている。
ところが、財布はカバンに入れていることも多いので、帰宅後そのままカバンに入れっぱなしになることも。財布を決められた場所に戻す習慣がついていないのだ。
さらに普通ならパスケースを引き出しに取り出したときに財布がないことに気がつくのだが、大抵こういう時は別に考え事をしていて持ち物のチェックが散漫になったりする。
そこで第1と第2の対策。
対策1:「所定の場所に戻す」を習慣付ける
習慣付ける=常に意識して決まった場所に戻すようにすることなのだが、それでも外出先からグッタリと帰ってきた時などはついうっかりと忘れてしまうものだ。
そこで出番となるのが『Good Habits』という習慣化アプリ。
習慣化したいものは登録しておいて常に見るようにしている。リマインダー機能もあるので、所定の時間に合わせておけば画面に通知してくれるので便利だ。
休止中のモノも含めまったく習慣化できていない私のリストだが、毎日寝る前にチェックだけはしているのでこれだけ忘れることは防げるだろう。
財布とパスケースを同じところに入れていけば、たとえ両方忘れても玄関もしくは最悪でも家の最寄り駅で気づくことができる。今日のように訪問先近くまで行ってから身動きが取れなくなるようなことは回避できる。
対策2:持ち物チェックリストを使う
対策1でかなりの確率で回避できるのだが、最悪駅で気がついて戻るという行為もできればないに越したことはない。(精神的ダメージも大きいんで)
それに、財布だけの話でなく、今日のようなメンテナンスで訪問するような日は、普段持ち歩かないものがあったり持ち歩く種類も一気に増える。
そもそも忘れ物が多い人間の特徴として、私も含めてだが持って行くものをチェックをする時に都度、自分の頭の中で考えたりして、記憶を紙やデータなどの媒体に落とし込んでいくのが苦手な人が多いような気がする。
余裕のある状況なら問題ないが、急いでいる時や考え事をしているような時は頭の方もテンパっていて、いとも簡単にモレたりする。
今日も玄関を出て何か忘れているなぁと思いながら、結局思い出せずにこの顛末である。
私もいつもそんな状況を繰り返しているので、自分の記憶は当てにせずチェックリストを使わないとなと考えていたところだった。正直作るのも大した手間ではないわけだし、これを機に『PictCheck』という持ち物チェックアプリを使ってチェックをすることにしようと思う。
残念ながら、『財布』とかいているところの写真はこの記事を書いている時点で、持ち合わせていないので帰宅してから撮ってイメージを付けようと思っているが(^^;このアプリの優れているところは持っていくものが上の写真のように視覚的に分かること。
チェックリストアプリはいろいろあるのだが、このように実際の持ち物の写真と関連付けて視覚的にわかるアプリとなると意外と少ないんですよ。
外出シーンに合わせて、それぞれチェックリストを作っておけばいちいち外出する時に持ち物を思い出しながらチェックする手間が省くことができる。
この2つの対策でもう十分かと思ったが、今日の経験を元に第3の対策としてしておいたほうがいいなと思ったことも挙げておこうと思う。
対策3:残高のあるカードを財布とパスケースの両方に入れておく
今までキャッシュカードやクレジットカードは全て一つの財布の中に入れているのだが、今回の場合のようなケースになってしまうと、お金を調達できる手段がなくなってしまう。
財布だけを忘れると言うケースは今まで挙げた対策で基本的に回避はできるだろうが、外出先で盗難や紛失するリスクも十分ありえる。
そうなった時に、ヘタをすると自力で移動したりすることすらままならなくなるかもしれない。実際今日がそうだったわけだが、手元にお金もなくお金を下ろしたりチャージしたりする手段もない状況というのはかなり心細い気持ちになる。
よほど身ぐるみを剥がされたりしない限り、両方とも無くなるような状況はそうそうないと思うので、一枚だけパスケースにキャッシュカードを入れておこうと思う。もちろん残高の入ってるものを(笑)
いずれにしても、この3つは大した手間もかからない簡単なものだ。それを今までやらなかったのはいかに自分の記憶に自信を持っていたということか…ということなのだが、最近はまったくと言っていいほど自信がない。
人間というのはいとも簡単に忘れる生き物だなとことある事に痛感している。
終わりに
この記事を書いている今も、腰まわりはまだ汗が完全に乾ききっていない感じ。スーツのパンツも汗でベタベタしてとにかく気持ちが悪いし、普通に自分でも汗臭いのが分かる。
この匂いを近くでばら撒きたくないんで、ラッシュを外して帰ろうと思う。とにかく昔から汗っかきなんですわ。
スーツも汗抜きクリーニング出さないと…
忘れ物の対策は対策として、今回の件で思ったのは、電子マネーやらモバイルチャージやら便利なモノに知らずのうちに依存しすぎてるのだなと。
もちろんこれからも活用していくモノではあるけど、デメリットやリスクとも向き合って上手に使わねばなりませんね。