ノートPCの2014年夏モデルからバッテリー動作時間の計測方法が変わります

ノートPCの2014年夏モデルからバッテリー動作時間の計測方法が変わります

PCメーカー各社から2014年夏モデルの発表をしてきました。

この2014年夏モデルの特徴は、Windows8.1 UpdateのプリインストールとCPUがHaswell Refreshという現行CPUのクロックアップ版で全体的にマイナーアップデートの内容が強いですね。

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その中にあって、ノートPCについてはバッテリー駆動時間のカタログ表記が今までと違った表記がされるのですよ。

このバッテリー駆動時間ってJEITA(電子技術産業協会)ってとこが策定した「JEITAバッテリー動作時間測定法」(現行はVer1.0 略して以下JEITA 1.0)という測定方法に沿った計測結果をカタログに表記しているのです。

ところが、実際のバッテリーの持ちってカタログ表記のだいたい7割持てばいいところという感じですよね。

なんで、ここまでカタログスペックと乖離しているかというと、この測定方法の内容を見てもらうと何となくわかるかと思います。

このJEITA 1.0の計測仕様は大まかに書くと次のようになっているのです。

(測定法a+測定法b)÷2

測定法a・・・画面輝度(明るさ)を20cdとしMPEG1の動画ファイルをハードディスクから読み出しながら連続再生する時間を測定する。

  1. 音量:最低音量(ミュートでも可)
  2. 画面輝度:20cd/m2以上
  3. 動画再生ソフト:規定なし
  4. 再生画面の表示サイズ:320×240ドット
  5. 動画ファイルの格納場所:ハードディスク

測定法b・・・液晶輝度を最低値に保った状態でデスクトップを表示したまま放置。

  1. 画面輝度:最低の設定値
  2. 動作中のハードディスクON/OFF:規定なし
  3. 測定中の動作アプリやバックグラウンドアプリ:規定なし
  4. その他パワーマネージメント機能:画面・バックライトが常時ONなら規定なし

このように、JEITA 1.0に基づいた計測では、現在のノートPCのスペックや実際の運用にまったくマッチしてないのです。

もう液晶なんてフルHD(1920×1080)なんて当たり前。4K(3840×2160ドット)なんてものまで出始めているのに、この表示サイズはないですよね。

もともとこのJEITA 1.0の仕様が策定されたのが13年も前のことなんで、完全に今のハードウェア仕様に見合っているわけがないんです。

ということで、13年振りにJEITA 2.0として現状のハードウェアと使用環境に近い状態での計測仕様に見直されました。

    1. 画面輝度:150cd/m2以上(満たない場合は最大値)
    2. 再生画面のサイズ:フルスクリーン
    3. 無線LAN:アクセスポイントに接続した状態
    4. 動画再生ソフト:プリンストールソフト(ない場合はユーザが入手可能なもの)
    5. 動画ファイルの格納場所:規定なし
    6. 動画再生ファイルは以下の内容のを使用

動画サイズ:1920×1080ピクセル
動画コーデック:H.264/AVC
映像ビットレート:10Mbps
フレームレート:29.97fps
音声コーデック:AAC
音声ビットレート:160kbps

という感じで、だいぶ現状に近い環境での測定にはなっているのでないでしょうか。

実際のバッテリー持ちがカタログ値と違いすぎてガッカリさせられることも減ってくるでしょう。

しばらくは混乱を防ぐ為に、カタログでは当面(一年間ぐらい)は1.0と2.0を併記するようですね。

実際購入を検討する場合にバッテリー駆動時間がポイントとなる人は、2.0の数値を参考にするようにしてください。

今回13年ぶりにアップデートしたJEITAバッテリー時間測定法ですが、ハードウェアや使用環境の変化が激しいデバイスであるので、消費者の利益を守る意味でもせめて3~4年サイクルで見直して欲しいところです。

 

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