美しい朝の日の出や夕日の写真撮影に必須のアプリ 『Sun Seeker』
私の写真は主に風景写真が中心なのですが、その中でも好んで撮るのが朝の日の出と夕方の風景写真。
真っ赤に燃える太陽、赤と青のコントラストや、同じ赤い空青い空でもグラデーションがなんとも美しく、神秘的なものを感じるんですよね。生命の始まりと終わりの感じさせる儚さを感じさせるものもあったり、その一瞬しかない美しさとか…なかなかうまくは表現できないですが、この太陽が昇る瞬間や沈む瞬間とうのは何か魅かれるものがあります。
この朝日が昇る景色、真っ赤に染まる夕日の景色を撮りに行くに当たって欠かせないアプリがあります。
太陽の日の出、日の入りの時間帯というのは季節によって変わるということは御存知の通りかと思います。日本では夏至に当たる6月20頃が一番日が長く、冬至にあたる12月20頃が一番日が短く、一年を通してその範囲で日の出日の入りの時刻が少しずつ変化していきます。
ここまでは私も知っている話なので問題はないわけですが、もう一つ朝夕の写真を撮るに当たって知っておかなくてはならない事があります。それは、
『日の出、日の入りの位置』。
当たり前の話なのですが、日の出と日の入りの時間帯が年間で変動するということは、当然の事ながら日の出と日の入りの場所も変わるという事です。
実は今年の春ぐらいなのですが、近所に日の出を撮りに行った時にこの知識がすっぽり抜け落ちていたために期待はずれの写真しか撮れなかった苦い経験がありました。
下の写真は川崎の浮島町公園で撮った今年の初日の出。残念ながら当時ヘタクソ過ぎて(今も大差ないけど)こんな写真しか撮れなかったんですがこんな感じの景色です。
そして、今年の5月。リベンジも兼ねて再び浮島町公園で日の出を撮りに行ったのですが…
撮った写真が下の写真。
全然撮りたい方角と違う場所から出てきてしまいました。
とまぁ、こんな苦い経験もあって撮りに行く日と場所で、日の出日の入りの時間と位置が判るようなアプリとかはないものかと思ったらありました!
それが今回紹介するiPhoneアプリ『Sun Seeker』
那覇を表示してみました。那覇は日の出日の入りが35分ほど遅いのがわかります。
『場所の検索』では都市などの大まかな場所しか選べないのでスポット的に調べたい場合は、『新たらしい場所』で緯度経度などの細かい情報を入力すればその場所の日の出日の入りの時間や方角がわかります。
さらに最初の画面で『きょう』と表示されているボタンをタップすると日付を変えることができます。
半年前の日付を入れると。
こんな感じで。
最初の画面で『詳細』ボタンをタップすると、今日の日照時間やトワイライトタイムズまで表示してくれます。朝景・夕景写真を撮る人にとってはこのトワイライトタイムズを知っておくことは一番大事ですからね。
参考に、夏至・冬至の情報も一緒に表示してくれます。
さて、下の写真は今日の羽田水門近くの写真。この写真は5時52分時点。日の出は5時59分ぐらいですから、6時過ぎには太陽が見えるはずです。
6時4分。太陽が見えてきました!
Sun Seekerを見ると、太陽の位置とSun Seekerので表示している方角が同じなのがわかります。
ちなみに下の写真は、最初の画面から『マップ』ボタンをタップして、今日の太陽が見える位置を表示したもの。一番下にある『今』と書かれたスライドバーを移動すると日付が変わります。
1月1日の太陽の動き。
そして5月17日の太陽の動き。日の出の位置が全然違うのがわかります。今日のような写真は春先には撮ることができないので時期によって撮影スポットを変えなければならないのが前もってわかります。
このマップを使えば事前にある程度撮影をシミュレートできるので特に初めて行くようなところには非常に便利な機能じゃないですか。
ちなみに先程の浮島町公園からのを見てみます。下が初日の出あたりの状態。
本当は1月1日に合わせたかったのですが、このスライダーのしきい値が大きすぎて使い面づらく、なかなか設定したい日に合わせられないのが残念な機能。
そして下の写真が5月に撮った時の状態。日の出の位置が全然違いますね。
一応3Dでライブビューも出来るようですが、私はよく使い方が分からないです(笑)
700円する有料アプリなので、さすがに初日の出の場所探しだけに使うなんてのはあまりに勿体無いですが、私のようにあちこちで日の出の写真や夕景の写真を撮りに行くような人は、特に行ったことがない場所で撮ろうとした時に事前に何時にどの当たりに太陽が通過するとかというのが分かるのはかなり安心材料になると思うのですよね。
プロの撮った写真集や他の人が撮った綺麗な写真を見て同じようなものを撮ろうと思って行ったけど、太陽の光の入り方が全然違っていてガッカリ。なんてことも予め回避できるのではないでしょうかね。
また、ただでさえ自然が相手で天候などの不確定要素も大きいですから、できるだけ事前にシミュレートしておけることが多い分、当日の撮影で思ったイメージのモノを撮影できる確率を上げることができるという意味では700円払っても十分過ぎるほど元は取れるのでないかなと。
もちろん朝夕の撮影だけでなく、日中の撮影にも太陽の方角によってまったく撮影したものが変わってきてしまいますから、風景写真にはもはや必須ともいえるアイテムでしょうね。