食事の席でカメラで撮るのはNGだけどスマートフォンならOK?という心理を考える。
1年半前に購入した、オリンパス製ミラーレス一眼カメラ、PEN Lite E-PL3。
買った当時は既に次世代のPENに変わっており、在庫処分という形で非常に安価で手に入れたミラーレス一眼ですが、レンズ交換式にも関わらず非常にコンパクトなので、普段持ち歩いているカバンにも入れていけるサイズということもあって、ここ一年ぐらい外出する時はほぼ持ち歩いておりました。
そして10月に入ってからはステップアップで同じオリンパスのフラッグシップ機、OM-D E-M1にバトンタッチ。E-PL3に比べると随分大きくはなりましたが、何とか普段使いでも持ち運べるサイズ。コンパクトさは失われましたが、それ以上に写真の楽しさの世界を一気に広げてくれたカメラで使用頻度はE-PL3の時の倍以上にもなっています。
大きくなったとは言え、そこはやはりミラーレスでコンパクトなレンズもそのまま使えるわけですし、全体的なサイズ感としては高性能なン十倍ズームとかいうコンパクトデジカメとほぼ変わらないのでそれほどカメラ持ち歩いてます!みたいな感じではないなぁと思っていたのです。
私のメイン機であるE-M1はともかくE-PL3ぐらいのコンパクトなミラーレス一眼一つあれば撮影シーンを選ばずどこでも気軽に使えるよ!と声を大にして言いたいところでありますが…
実際のところ、ミラーレス一眼のほうでなくiPhone6…というかスマートフォンのカメラ機能を使うシーンもかなり多いんですよね。
どのようなシーンかというと、ずばり外に食事に行った時に料理の写真とかと撮る時。
こうしてブロガーの端くれとして、行った店の紹介とかの記事を書くのにどうしても写真というのは欠かせないものでありますし、どうせ紹介するなら美味しそうな写真を載せたいじゃないですか?(実際に美味しそうな写真を撮れているかは微妙ですが)こういったシーンとかでもミラーレス一眼っていかにもカメラ持ってます!といった主張の強い一眼レフと違って、サラっとスマートに撮れるのが利点だと思うのです。
ところが、これも一人で店に入って撮る分には全然いいんですが、誰かと一緒に行った場合になると全く話しが変わってくるでんすよね。
ブロガーの方が多い集まりの席なんかではこぞって所持しているカメラで写真を撮ってますから、そういう席では全然問題ないんですが、そういった人達でない人との食事の場でたとえコンパクトとは言えど一眼タイプの形をしたカメラを振りかざしていることに非常に抵抗感のある人はまだまだ大多数だなという感じです。
んーカメラを出して写真を撮ろうとすると、ブログ関係の知り合い以外の人は殆どが苦々しげな顔をして『またカメラ出しやがって!』とか『ここでもまた撮るのか』とかの苦言を頂きます。
もっとひどいのは『今度カメラ出したら取り上げるぞ!』という人もおるぐらいですから。
ブログでこうして店の紹介とかをしたりして写真を撮ることが日常的になっているのでつい感覚がマヒしがちなのですが、世間の多数の人のカメラ…とくに一眼に対するイメージというのはそんなに昔と変わっていない感じですよね。
そして面白いことに、同じカメラでもスマホのカメラで撮る場合は苦虫を噛む様な顔でミラーレス一眼で撮る様子を見ていた人も、特にそういう素振りを見せることも少なくなるだけでなく、彼らまでもがスマホでパシャパシャ撮り出すという感じですからね。(もちろん、スマホのカメラでもいい顔をしない人は普通におりますよ。)
この差ってなんなのだろう?と考えた時に最初はあのカメラの形がダメなのかなと思ったのですよね。
確かに形の問題はあるとは思います、恐らく一眼の機能を持ったスマートフォン型のカメラだったらスマホで撮ってるんだぐらいにしか思わないでしょう。
そう、そのスマホで撮ってるんだというところが重要で、恐らくカメラで写真を撮るのはNGだけどスマホならまぁいいかという意識があるんじゃないかなと。
そこ根底にあるのは、当たり前の話ですが食事の席で写真を撮ると言うのは、行儀が悪い。マナーに反している。といったところから来るものが大きいと思うのです。
これだけカメラが身近になって、どこでもカメラを使うシーンが当たり前になってきてますが、食事に来て料理の写真を撮ったりという行為は、ホンの10年ぐらいプロの取材目的での撮影の世界でしかなかった話ですからね。
写真のプロではないにしろ、こうしてブログで紹介して、少ないながらも収入の足しにしている立場としてはこれも『取材』のひとつではあるのですが、やはり私にも食事中に料理の写真を撮るというのは本来はマナーに反している行為だなという意識がどこかにありますし、そういった場所ににできるだけコンパクトなカメラを持っていくのもそういった心理があるからなんだと思います。
少し話しが逸れてしまったですが、スマホで写真を撮るほうが抵抗感が薄れるというのは、つまりカメラでなくスマートフォンだから。という心理があるからでないのかなと個人的には思ったりしています。
どちらも食事中の撮影ですから、マナーがよろしくありませんね。というところは同じなのですが、形も含めてこれはカメラじゃなくてスマホだから…というやや強引とも言える理屈を心のどこかで作って納得させているところはあるのかなぁと個人的には思うわけです。
やはり、美味しそうな料理を記念に残しておいたり、それをシェアしたりって欲求は誰しもは持っているわけですからね。そういった意味でマナー違反的な心理と、自分の欲求を満たしたいという狭間
の中でうまくバランス?を取っているのがスマホのカメラなのかなと思います。
そう考えると、このスマホのカメラ機能の劇的な進歩。特に画質の向上や接写機能の進歩が著しいのも納得がいくなぁと。(もちろんマナー面以外にもいつでも手にしていてすぐその場で使えるという利点も大きいとは思いますが)
と言う感じで、私も人と一緒の食事の時は当日ご一緒する相手によって、スマホにしたりカメラ使ったりと切り替えるようにしています。
ちなみにiPhone、特にiPhone6になってからさらに標準のカメラ機能のシャッター音がうるさくなって静かな場所ではまともに使えないので消音カメラアプリである『OneCam』は手放せないですね。
Walker Software
ジャンル: 写真/ビデオ
リリース日: 2011-03-05
価格: 200円
posted with sticky on 2014.11.1