三崎港の人気店 まぐろ無国籍料理 くろば亭 は平日の夕方以降に行くのがオススメ
三浦半島の三崎港と言えばまず思い出すのが『まぐろ』。
御存知の人も多いかと思うが、三崎と言えばまぐろの水揚げで有名な町。
水揚げされる三崎港には市場直営のお土産店や近くには新鮮なまぐろを食べることができる店が数多く軒を連ねています。
先週の10日、ぶらりと三浦半島の先端近くにある小網代の森と城ヶ島の夕景を見てからの帰り道にも三崎港を通るので、以前から気になっていたまぐろ料理の店、『くろば亭』に行ってきました。
城ヶ島から京浜急行の三崎口駅行きのバスに乗り、城ヶ島大橋を渡って降りたところが三崎港。三崎口駅からだと城ヶ島行きもしくは三崎港行きのバスに乗り15分から20分程度のところにある三崎港バス停で下車します。(城ヶ島行きのバスならその2つ先の日の出バス停のが近いが、今回は三崎港から行くことにした。)
ここで下車した時間はまだ6時を回ったばかりだが、辺りはすっかり真っ暗。随分日が短くなったものだ。
バス停を降りてすぐ前に見える商店街の中を入ってく。
最初の大きい十字路を左に曲がってまっすぐ歩いていく。商店街はドラックストアなどを除いてシャッターが降りていてひっそりと静まり返ってる。
ちょっと歩いていくとなんとも場に似つかわしくないフィットネスジムがあった。以前来た時はこんなのなかったような気がしたが…
この道をひたすらまっすぐ信号が見えるところまで歩いていく。
この道の終わりのところに信号がありバス通りと合流するわけだが、その手前に今回紹介する無国籍料理『くろば亭』がある。
まぐろを使った無国籍料理の店
普通まぐろ料理というと刺身やお寿司を中心とした料理だと誰もが思うが、ここはまぐろを使ってさまざまなオリジナル料理を用意しているところが、他の三崎港にあるまぐろ料理の店と大きく違うところだ。
三崎で一番の人気店ということもあって、休日はいつも店の前で行列が出来るほどの混雑振り。私は並ぶのが余り好きではないので三崎に来るたびに断念していたのだが、この日は平日の夕方ということもあって休日よりは楽に入れるハズ!と思い行ってみることにした。
店の前には誰も並んでおらず(ラッキー)。恐る恐る店の中を覗いて見ると、カウンターに2人、6つあるお座敷は半分空いている。
しかもカウンターに居た一人はちょうど帰るところ。さすがの人気店も平日の夕方は空いていた。
店内の写真を撮るのは控えたいので、案内されたカウンターのところを少しだけ。
店の雰囲気的には、一人でも気軽に入れる居酒屋風だ。こういう雰囲気の店好きだなー。
座った席の前には創作料理の一つ、『海鮮おこげちゃんぽん』のディスプレイが。
メニューはとにかく豊富。まず日替わりメニュー。
ドリンクメニュー。
定食・丼物などのグランドメニュー。
そして看板のまぐろ料理。まさに鮪一匹あらゆる部位を料理してしまうというメニューである。
なんだかいろいろ目移りしてしまうのだが、この日は一人という事もあり、簡単に一人で食べれるモノに留めておくことにした。
お店からオススメされた、『しらすとまぐろの合わせ丼』を注文。
食べ物が来るまでまずは一杯。
そしてキタキタ!今日近くで水揚げされた生しらすとまぐろ漬けの合わせ丼。見ただけでもネタの新鮮さが伝わってきます。
この生しらすを醤油でなくポン酢で召し上がります。生しらすをポン酢で食べるのは初めてだ。
まずはまぐろ漬けのほうから頂きます。
まぐろの赤身部分の漬けですが、やはり本場はさすがのウマさ。この三崎では何度かまぐろを賞味してますが、来るたびにまぐろの美味さに感動して帰ります。
漬けに使うまぐろというとどうしてもスジが多い赤身の部分で普通の刺身にしても美味くないようなモノを使っているイメージしがちですが、ここで食べるまぐろは同じスジが大目の赤身の部分でも鮮度や質が全然別物ですね。
よくある安い居酒屋のランチで出るような醤油ベタベタで味を統一させて誤魔化しているようなモノではなく、ちゃんとまぐろ本来の風味もしっかりと味わえます。
お次はポン酢をまぶした生しらすを頂きます。
いやはや、生しらすとポン酢ってとても合うんですね!!生しらすと言えば江ノ島界隈が有名ですが、どの店でも醤油をつけて食べてましたからね。
個人的には醤油よりポン酢につけて食べるほうが好きですね。生しらすって独特の苦味があって、あの苦味が苦手な人も結構いるのですが(私はこの苦味が好きですが)ポン酢の影響なのか、苦味がいつも江ノ島や鎌倉辺りで食べているのよりマイルドなんですよ。これなら生しらすの苦味が苦手という人でも食べれるのではないかなと思いました。
美味しい合わせ丼でしたがこれだけでは胃袋を満たすには至らないのと、ここならではのメニュー。というわけではないので、オリジナルのまぐろ料理を一品頼むことにしました。
いい匂いとともにテーブルの前に出されたのが、こちら『鮪カルビ焼き』。
このカルビ焼きに使われているのは『血合い』と呼ばれる背骨に近い所にある赤っぽい部位で、まぐろの中でも最も肉食感が近い部位。
これを特製のタレで香ばしく焼き上げたモノ。下にはキャベツが敷いてあり上には万能ねぎとゴマが乗っている。横に載せてあるコチュジャンをお好みでつけて頂きます。
うーん、なるほど!本当に魚ではなく肉を食べているような食感ですね!
牛肉のカルビというよりは、少し厚めのしょうが焼きかポークステーキに近いような食感ですが、これは美味しい!
噛み始めは肉のようなのですが、しばらくかんでいるとあぁまぐろだ。というのがわかる感じ。肉のように脂っこさがないので最近肉の脂っこさがちょっと苦手な私が全部平らげても胃がまったくもたれることがなかったです。
味がそれなりに濃いので下に敷いてあるキャベツと一緒に食べると瑞々しさが加わってより食べやすくなります。
まとめ
今日は一人でふらりと寄った感じだったので、まぐろのオリジナル料理はカルビ焼一品だけに留めておきましたが、また三崎にぶらりと写真散歩に来た時にココへ来る楽しみができました。
三崎港で一番の人気店ということもあって、平日・休日問わず日中は外で待つ人で溢れていますし、入れても食べてすぐに出て行かなくてはならないような感じになってしまうので、ゆっくり腰を落ち着けて食べたり飲んだりしたい人は夕方、会社員の方々はなかなか難しいところですが、可能であれば平日の夕方以降は人も少なくオススメです。(21時までの営業)
ふらりと夕方に来て、一杯飲みながら鮪料理に舌鼓を。という感じで来るのがピッタリの雰囲気の店構えなので、人の出入りが少ない時間帯にゆっくりとオリジナル鮪料理を味わいに来て見てはいかがでしょう。
- くろば亭ホームページ
- くろば亭周辺の地図