創作ゆば御会席処 日光ゆば遊膳でお気軽に湯波料理 ~ 日光ぶらり旅

創作ゆば御会席処 日光ゆば遊膳でお気軽に湯波料理 ~ 日光ぶらり旅
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だいぶ時間が経ってしまったが、7月4日から5日にかけての日光ぶらり旅。ブログの記事も宿泊先の紹介記事で止まってしまっていたが、当ブログは『旅』をテーマとしているので、看板倒れにならぬよう旅や散歩の記事もどんどん書いていこうと思う。

さて、日光の名物と言って思い出すのはなんといっても『ゆば』だろう。

『ゆば』の歴史は相当古い。1200年ほど前、中国から天台宗の始祖、最澄が持ち帰ったと言われ、以来精進料理の材料として使われるようになったと言われている。

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『ゆば』の原料である『畑の肉』とも言われる大豆は、植物性たんぱく質を多く含んでおり、この大豆をもとに作った豆乳に熱を加えた時に植物性たんぱく質が熱凝固して膜となったものが『ゆば』なのである。肉や魚を食べない修行僧達の貴重なたんぱく源になっていたということでしょうか。

精進料理の材料になっていたことから京都、日光、身延といった古くからの門前町が産地として有名となっている。

面白いのは、『ゆば』の漢字表記の仕方。京都や身延では『湯葉』に対し日光では『湯波』と言う漢字があてがわれている。諸説はいろいろあるようだがどうやら、『ゆば』の語源とも言われている『姥(うば)』(黄色く皺のある様が姥の面皮に似ているところから)の訛りで、『湯婆』と名づけられたのがいつしか『葉』や『波』が当て字に使われたと言う説が有力でしょうか。

特にどっちの表記が正しいとかそういうのもなく、実際京都でも『湯波』という表記を使っている店もあるようだ。

少々前置きが長くなってしまったが、今回は日光での『ゆば』なので、これから先は『湯波』という表記で進めていこうと思う。

気張らずにゆば会席を楽しむ

さて、湯波料理といっても調べてみるといろいろあって悩むところ。精進料理、会席料理のようなスタンダードなところから湯波寿司、湯波ラーメンなどオリジナルの変化球的なものもある。

今回は今までこういった旅に出掛けることがなかった嫁が一緒であるので、スタンダードに精進料理か会席料理に。私もだが老舗の重厚な空気の店だとどうしても気後れしてしまうので、比較的入りやすい雰囲気ということで、国道120号線沿いにあるちょうど輪王寺の下あたりに位置するところにある、『創作ゆば御会席処 日光ゆば遊膳』という湯波会席の店に行くことに。

東照宮や輪王寺近辺の見学や散策の後ということと雨も降っていたので、参道商店街のほうまで出るまでの気力がなかったというのもあり、近くで該当しそうな店として目に留まったというわけだ。

東照宮や輪王寺より表参道から120号線に出て、そこから日光駅方面に少し下っていったところに店がある。

これは店に出てから撮ったモノで昼のランチは終わって準備中になってしまっているが…

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看板も出ているが、奥日光方面からだと見落としてしまいがち。この看板と店の間が広い駐車場となっている。

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店内のドアの前にメニューが。基本的にランチはこの2種類のみ。お子様用と生ゆばのお刺身が他にあるぐらいだ。

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敷居が高い感じも全くなく、ごくごく落ちついた店内。昼をかなり回った時間だが他にお客さんはかなりいて窓側は全部埋まっていた。
これは、ランチタイムが終わりに近づいて、他のお客さんも出払った後の店内。どうやら二階にも席があるらしい。休日やシーズンはさぞかし混むのだろうな。

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ここの席には外国人が座っていた。宿もそうだったが世界遺産の町ならではの光景。

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奥には座敷もある。こっちは空いていたので頼んで座敷にしてもらってもよかったのだが、あまり寛ぎすぎてしまうと動けなくなってしまうのでね…

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メニューはゆばしゃぶしゃぶがついた『遊膳』とないほうの『花膳』の2種類。夕食との間隔が短いのもあったので2人とも『花膳』のほうを注文。

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もしかしたら小学校の修学旅行のときに食べたのかもしれないが、日光で本格的な湯波料理は記憶をする限り初めてなので楽しみ。

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上の写真にも少し載ってしまっているが、最初に来たのがゆばのおさしみ。綺麗なお皿に乗ってきました。
魚のお刺身と同様、軽く醤油につけて食べます。やわらかい食感でなんとも上品な味!

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続いて膳に乗せての料理が。湯波づくしでヘルシーさ満点な感じ。
黒米も栃木県内の貴連川という場所で作られたモノを使っている。まさに地場地消の料理。

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ゆば豆腐。なかなか濃厚な豆腐の風味とあっさり仕立てたタレと良く合う。

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揚巻ゆば含め煮。揚げた巻きゆばをさらに煮物と一緒に煮る。今度は打って変わってしっかりとした食感。
味がたっぷりしみてて美味しい!

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ゆばこんにゃく。ゆず味噌ダレとの組み合わせが絶妙。

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ちょっと珍しい、ゆばを皮にしたしゅうまい。普通のしゅうまいよりパリパリとした食感。
こういう湯波の食べ方もあるというのは面白い。

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たぐりゆばの味噌田楽。あっさりとした食感の湯波に味噌で軽く火を通すと香ばしくてしっかりとした食感に。

私は出てきた中でこれが一番好きかも。しかもこのトマトがまた美味い!

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寄せ豆腐。醤油とかかけずそのまま食べて美味しい。ゆば豆腐とは違った食感を楽しめる。

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シメは豆乳プリン。濃厚かつあっさりと後味のいいやさしい味。甘みも適度に抑えられていい。

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食べた量はそれなりのボリューム感はあったのだが、あっさりヘルシーな湯波という食材を使った料理だけに、それなりの満腹感はあるものの胃に重たい感じはまったく感じないのはありがたい。

それほど時間を空けずにの夕食であったが、おかげで夕食も苦しくなることなく美味しく召し上がることができた。

まとめ

実はこのお店、HPを見てみたのだが昼のランチタイムしかやっていないというなんとも贅沢な使い方をしている店である。

一日に料理として提供できる湯波が限られているのか、店で働く人の時間の都合なのかはわからないが、それでも商売として成り立つということなのかな…

日光はどこの店もそうだが、このような膳ランチだと2,000~3,000円前後の店が多い。観光客料金というのもあるだろうが、肉料理や魚料理に比べるとボリューム感や満腹感という基準で考えてしまうと割高感はどうしても感じてしまうところだが、そこはこの日光湯波の料理を楽しむというのであれば、決して割高ではないのかなと。

普段から定食やファーストフードに慣れ親しんだ嫁も、ランチの値段を見たときに一瞬顔を曇らせたが(笑)食べ終わった時はとても満足してたのでね。

この店のホームページにも書いてますが、日光の創作ゆば料理を気軽に食べてもらいたいというコンセプトなので、ゆば懐石の店だとか敷居が高くてちょっと行きづらいなと思っている人達には気軽に楽しめるいい店だと思います。

今度ぶらり旅に来た時は、ゆずしゃぶしゃぶを食してみたいなと。輪王寺近くの精進料理の店、尭心亭(ぎょうしんてい)もちょっと気にはなってますが…

何はともあれ、さまざまな料理方法で違った味を楽しめるゆば会席、日光に行ったら楽しまないと勿体無いですよ!

  • 日光ゆば遊膳HP

創作ゆば御会席処 日光ゆば遊膳

 

 

 

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