夜景撮影で5軸手振れ補正機能をチェック ~ OLYMPUS E-M1/E-PL3 比較レポート
半年間迷いに迷ってついに手にしたOLYMPUS OM-D E-M1が9/20に手元に来てからはや20日。
先月なんだかんだゆっくりと触ることもできなかったのですが、今月に入ってからは持ち出してはボチボチとシャッターを切っています。
いやぁ~もう一言でいうと素晴らしいカメラ!E-PL3からこのカメラに変えただけでも、一気に写真の世界が広がった感じですね。
まだまだそのポテンシャルを十分に発揮できるような使い方も腕も未熟ではありますが、これからもバシバシ撮って使いこなしていきたいと思います。
さて、これから長期に渡ってこのE-M1を使用した感想などを不定期に更新していこうと考えています。
普通にE-M1のレビュー記事では巷にありふれていると思うので(笑)、私の場合は前機?(まだ現役ですよ)OLYMPUS PEN Lite E-PL3との比較も織り交ぜて書いていこうかなと思ってます。
E-M1から見ると、同じオリンパス製でミラーレス機の入門機として購入されることも多いPENシリーズ。さらにE-M1よりも2年前に当たるモデルということもあって、PENシリーズからOM-Dシリーズへのステップアップ、また2~3年ぐらい前に購入した機種から最新機種(といってもE-M1もなんだかんだ1年近くになるが)へのステップアップを考えている方への参考になれば幸いです。
さて、本来なら外観やら機能やらの比較から入るものですが、あんまり順序立て更新しようとするなかなか先に進まなくなってしまうので、イキナリで申し訳ないですが初回の今回は夜の手持ち撮影の使用レポートをアップしたいと思います(^^;;
なんでそうなったのかというとたまたまです。たまたま2台持ち歩いて撮影していだけだからです。
まだ日が浅いうちにアップしておかないと、どんどんその時の事を忘れてしまうのでね。
と、まぁこんな感じで適当なレポですが、掻い摘んで参考になれば幸いです。
スローシャッターの手振れにも強いE-M1
今回は夜の外の景色を手持ち撮影を行ってブレ具合やノイズの出具合などの比較をしてみました。(手持ちにした理由は、単に三脚を忘れただけです)
撮影日は2014年10月10日の午後9時から10時台。撮影場所は多摩川下流の橋からの撮影です。
手持ち撮影なので、シャッター速度の関係もありISO400、800、1600の3つの ISO感度で今回は比較しました。
まずは多摩川六郷橋から川崎側の撮影したものから。
手持ち撮影していますが、ここでの写真は右ひじを橋の手すりに乗せながらの撮影だったので多少ホールド感がある状態での撮影です。
- ISO1600での撮影(上がE-M1 下がE-PL3 以下同順) 絞り優先AE、F5.6、WB:電球色、-1EV は共通 使用レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 25mm 1.8
- ISO800での撮影
シャッター速度 E-M1:0.77秒、E-PL3:0.62秒
- ISO400での撮影
このような距離のあるところから手持ちの夜景撮影はかなりキビシイのですが、E-M1のもつ5軸手振れ補正機能の性能を確認するために敢えてやってみました。
シャッター速度は0.3秒から1.3秒。手持ちならまぁ普通に撮っていたらブレブレばかりの写真になってましまいます。
ちなみにE-PL3のほうも手振れ補正機能はついていますが上下・左右の2軸手振れ補正のみ。
私もE-PL3では三脚なしでこのようなシチュエーションで撮ることは殆どなかったです。
さすがのE-M1でも ISO400で撮った時の1.3秒では手振れ気味ですが意外と粘っています、ISO800時の0.77秒ならばパッと見はわからないくら手振れは目立ちません。
大してE-PL3のほうはISO1600/0.3秒はまずまずですがISO800では手振れがハッキリとわかります。
今回はそれぞれ一枚ずつ上げてますがいずれも何枚か撮ったモノのうち一番いいのを選びましたが、E-PL3は3枚に2枚は手振れが目立つといった感じ、E-M1の場合は0.5秒というシャッター速度で結構アバウトに撮ってもうまく手振れ補正が効いてくれます。
画質の面で言えば、こういった撮影シーンで手持ち撮影となるとISO1600辺りを使う機会が多いと思いますが、E-PL3のザラザラしたノイズはかなり目立ち一部潰れてしまっている部分が見受けられます。対してE-M1もISO1600辺りからノイズが出ているのが見受けられますが特に気になるレベルではありません。
この辺は求める画質の個人差はあると思いますが、E-M1に関してはISO1600でも実用レベルだなと思います。(ちなみに両機種ともノイズリダクションは標準でオン)
E-PL3のほうは以前から使っていての感想ですがISO800までがいいところかなと。
夜景撮影は三脚なしでは積極的に使う気が起きなかったE-PL3ですが、E-M1はこの手振れ機能の強化と高感度ノイズに強くなったことで気軽に手持ち撮影を楽しめるようになりました。
使用レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 25mm 1.8 WB:電球色 F4.0 0.8秒 -1EV ISO:1600
多摩川土手(東京側)から羽田空港や工場地帯方面を望む。立った状態から手を下に伸ばして地面すれすれからの不安定なポジションでの撮影だったが、ブレることなく撮ることができた。
使用レンズ:LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S. 14mm(35mm換算 28mm相当)WB:カスタム(2050K) F5.0 1.4秒 ISO:400(WBと露出補正は Adobe LM5で調整)
産業道路 大師橋(東京側から川崎側を望む)と首都高横羽線。シャッター速度も1.4秒と普通に手振れをするようなスローシャッタだが、このようなシーンも手持ち撮影で撮れるのは凄いの一言。
使用レンズ:LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S. 14mm(35mm換算 28mm相当)WB:蛍光灯 F5.6 0.77秒 ISO:400
大師橋上からの撮影。かなりラフに構えて撮ったのだが、こんなシーンも気軽に撮ることができる。
次回は、もう少し明るい場所…街中での夜の撮影や、ISO3200以上の高感度撮影をチェック・比較していこうと思います。