最初に購入するレンズは高倍率ズームという選択肢 | これから始めるデジタル一眼

最初に購入するレンズは高倍率ズームという選択肢 | これから始めるデジタル一眼

以前に最初にデジタル一眼カメラを買う人向けに、どんなカメラを買ったらいいか?という記事を書かせて頂きました。(内容的にはどれがオススメ!というものではなく、自分の気に入ったものをどんどん使って楽しんでいきましょう!といった事を書かせて頂きました。興味を持たれた方は下に貼ってあるリンク記事をどうぞ!)

デジタル一眼歴1年 目線からの、初めてのデジイチ購入ガイド | 旅とTABIの記憶書


 

ここでは『デジタル一眼』というレンズ交換式カメラの話をさせて頂いているので、本体だけ購入してもカメラとしての役目は果たせません。部屋のオブジェにしてもいいとは思いますが、そんな用途で購入する人はごくごく限られているでしょう。もしかしたらカメラを持っている人からレンズを譲り受けてという人もいるかもしれないですが、これもかなり限られたケースではないでしょうか?

ということで、デジタル一眼カメラを初めて購入するという方は、殆どが『本体+最低一本の交換レンズ』ということになります。

とはいっても、レンズ交換式カメラを使ったことが無い人達にとっては、最初の一本はどれを購入してよいやら…と頭を抱えてしまうところでしょう。

そこはメーカーや販売店も心得ていて、最初の一本目として使い勝手のよいレンズと最初からセットになったものをラインナップしています。

このセット販売しているレンズというのは殆どが標準ズームとよばれる焦点距離(35mm判換算)が広角寄りの28mm前後から中望遠の80mm~100mmの範囲をカバーするズームレンズとなっています。

本体とレンズをバラバラで買うより値段的にもグッとお得な価格設定になっています。(だいたい単体でレンズを買うのに比べ半額かそれ以下)

このレンズの守備範囲があれば、大抵の撮影シーンはまかなうことが出来るので、まさに『最初の一本』のためにあるレンズと言えます。

ただ、この標準レンズの範囲ですと、もう少し遠くのものをクローズアップしたい!と思うような時に届かないシーンというのも結構あります。

例えば

  • 少し離れたところから打ち上げられている花火をもう少し大きく撮りたい
  • 敷地内の奥のほうにある工場夜景を離れた敷地外からの撮影
  • 子供の運動会やスポーツ観戦でフィールドから離れたところからの撮影
  • 遠く離れた夕日をもう少しアップして撮りたい
  • 動物園なので柵越しの離れたところにいる動物をクローズアップして撮りたい

スマホカメラや標準的なコンパクトデジカメを使っていた人は、誰しも上に挙げたようなことを思っていたのではないでしょうか。

そこで出番となってくるのが100mmから300mmぐらいの範囲をカバーする『望遠レンズ』。

メーカーでもダブルズームセットというのが最初からラインナップされていたり、販売店でもオリジナルでお得なセット販売をしているところもあります。

先程挙げた撮影シーンで撮る事を考えている人は、このダブルズームセットを購入するというのもいいでしょう。私も今使っているオリンパス PEN Lite E-PL3を購入した時は、在庫処分で安かったこともあって、ダブルズームのセットで購入しました。

そしてここからが本題です。

このダブルズームセット。たしかにこの2本があれば広角域から望遠域までほとんどの撮影シーンをまかなえて、この2つを持ち歩いていれば完璧!っと考えがちなのですが、実際に使ってみると思いのほか使い勝手が良くないのですよ。

何がというと、このレンズを交換するという行為が意外とメンドクサイんですよ(笑)

そんなメンドクサイなら最初からレンズ交換式カメラなんて使うんじゃねーよ!って怒られそうですが、まぁレンズ交換式カメラのいいところって確かに撮影シーンに合わせて、最適なレンズを付け替えることが最大の利点ではあるのですが、積極的に交換して使いなさいというわけではないですからね。

特に何か特定のテーマがあって、それにあったレンズをチョイスして撮影するといった使い方がレンズ交換式カメラのメリットであって、普段のスナップやポートレートを気軽に撮るのにその度に撮影シーンにあったレンズを取替えることをしていたら、使うのイヤになってきますよ。最後は手元に持っているスマホでいいや!って。

で、この100mm以上の中望遠から望遠域ってそんなに使うシーンが多いわけじゃないんですが、ここぞと言う時に使いたくなるケースが意外と多いんですよ。

特に旅行に行った時なんかは撮影するシーンがめまぐるしく変わるので、その度に標準レンズじゃ届かないから望遠レンズに交換する⇒そのままつけっ放しにしたが、次に撮る時は望遠レンズじゃ拡大されすぎてダメ⇒標準レンズに付け替える。というのを何度も繰り返しているうちにこれ何とか一本で済ませたいな…と思うことが何度もありました。

まだ静止している風景とかならいいんですが、動物とか動くものを撮る時は交換しているうちに撮影タイミングを逃したりします。これは本当にもったいない。

ここで登場するのが、標準ズーム域と望遠ズーム域を一本でまかなう便利なズームレンズが『高倍率ズームレンズ』です。

高倍率ズームの定義は結構あいまいな感じですが大体広角端(14-300mmと記載された14のほうが広角端)の7倍以上の範囲かつ広角~望遠域をカバーしているレンズが高倍率ズームといえるでしょう。

高倍率ズームレンズというと汎用性は高いけど画質がイマイチと言われてますが、最近の高倍率ズームは普段使いのレベルであれば十分な画質だと個人的には思ってます。

さすがに短焦点レンズや、焦点距離のカバー範囲が狭い高性能ズームに較べると画質面では及びませんが、そこは役割の違いだと思って適材適所に使い分ければいいものだと思います。(その分、短焦点レンズは撮影シーンに融通性がきかなくなるわけですから)

実際使うとなると気になるのは大きさとかになると思います。標準レンズ、望遠レンズと比較してみましょう。

一番左がオリンパス製 標準レンズ(28mm~84mm相当)、真ん中がオリンパス製 望遠レンズ(80mm~300mm相当)、右がパナソニック製 高倍率ズーム(28mm~280mm相当)です。

レンズの大きさ比較写真

  • 私の使用している高倍率ズームレンズ パナソニック製 LUMIX G VARIO 14-140mm(35mm換算:28-280mm)/F3.5-5.6

私の持っているマイクロ一眼(マイクロフォーサーズ規格)のレンズで恐縮ですが、レンズが大きいデジタル一眼レフでも標準レンズと高倍率レンズの大きさの比率はそう変わらないと思っていただいてよいかと思います。

見ての通り標準レンズの2倍弱の大きさ。望遠レンズとほぼ同じぐらいの大きさです。幅も望遠レンズよりやや幅広ですが、実際使っていて気にはなりません。

下の写真はE-PL3本体に装着した標準ズームと高倍率ズームの写真。

E-PL3に標準レンズを装着

E-PL3に高倍率ズームを装着

コンパクトなE-PL3では見た目が若干アンバランスですが(笑)むしろ撮影する時のホールド感は高倍率ズームのが安定しています。

次に実際の撮影シーンを。

ここは多摩川の河口。川崎側から対岸の羽田空港を撮影したものです。
対岸にはANAの駐機場が見えますがそこまで700 ~800mほどあります。
下の写真は広角側(28mm相当)で撮った写真。28mmの画角だとこれだけ広いエリアが撮影範囲になります。

28mm撮影

次に標準ズームの望遠端に近い80mm相当での撮影。

80mm撮影
ANAの文字もはっきり見えないですし、飛行機もなんとか駐機しているのがわかる程度。
標準ズームだと拡大してもこの程度が限界。

次に、高倍率ズームの望遠端である280mmで撮影。

280mm撮影
ANAの文字もロゴははっきりと確認できますし、飛行機の形もバッチリわかります。

28mmで撮影した、遠く離れた夕日も。

28mm撮影の夕日

280mm側にするだけで、まったく違うイメージの夕日がレンズを交換することなく撮れます。

280mm撮影の夕日

まとめ

ちなみに、この高倍率ズームを使うようになってから、本体と一緒に購入した標準ズームと望遠レンズの出番はまったくなくなりました。(一度も使っていません)

さすがにこの使い勝手のよさを知ってしまうと2本持ちのほうには戻れません。(特に出番が極めて少ない望遠レンズは荷物になるだけですからね)

画質に関しては突き詰めると、物足りないところがありますが、普段使いに持ち歩いて使うレベルとしては個人的には十分だと思っています。(少なくともレンズセットの標準的なレンズとは画質にそれほど違いは感じられません)

もう一つレンズ交換を頻繁にすると、本体の記憶素子やレンズが塵埃や雨などで水をかぶったりするリスクがどうしても伴います。レンズ交換式カメラと言えどカメラは塵埃や水にはとても弱いので、特に外で頻繁に付け替えたりするのは避けたいところです。

レンズセットもしくはダブルレンズセットはお得感がありますが、先に挙げたような撮影シーンで使うことが考えられる場合、使っているうちにレンズ交換の手間でフラストレーションが溜まってくるかもしれません。

こういった悩みを高倍率ズームレンズはほぼ解消してくれます。旅のお供にはコレ一本もって行けばストレスフリーで楽しめるでしょう。(あとはお好みでマクロレンズを持っていけばほぼ無敵でないでしょうか)

レンズセットを買うという選択肢もいいと思いますが、予算的に少し余力があるようでしたら最初から『本体+高倍率ズームレンズ』という選択肢も考えてみてはいかがでしょう。

大きさの問題で、普段は標準ズームを使いたいと言う人は、『標準ズームセット+高倍率ズームレンズ』という考えもありだと思います。標準+望遠の組み合わせよりはずっと使い勝手がよいですから。

ちょっと残念なのはミラーレス一眼のほうは、高倍率ズームをラインナップしてるメーカーがまだ限られていることでしょうか。私が知る限り現時点でオリンパス・パナソニック・ソニー・フジフィルムぐらいですね。デジタル一眼レフのほうはサードパーティー製も含めて豊富にラインナップされてますよ。

個人的には、コンパクトなミラーレス機よりデジタル一眼レフ機のが持ち運びという面においてより恩恵は受けられるのではないかと思います。

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