Google AdSense 成功の法則57 ~ ブログ収益化を目指す人オススメの一冊
私が管理人を勤めているこのブログサイトは、基本的に広告を貼っていません。
基本的にといったのは、ヘッダー部やサイドメニューや記事の中に常時広告を表示していないという話で、記事の内容によって紹介したい本やガジェットなどはアフィリエィトリンクを貼ったりしています。まぁこれも製品の紹介のために貼っているのであって、収益うんぬんはまったく考えていないです。
理由は2つあって、一つは単純にブログサイトへのアクセス数がまだまだ少ないから(笑)
開設当時に比べると、おかげさまで随分多くの方々に訪問して頂けるようになりましたが、広告を貼って収益を得るという視点で見たときにまだまだそういう事を考えるレベルに達していないなというのが理由です。
でもGoogle AdSenseなら成果報酬型広告と違って、訪問者が広告をクリックしてくれればコンバージョンが発生しますし、設置するだけなら手間もかからないものなので、たとえ少額でも入ってくるなら設置しておいた方がいいんじゃない?という考えもあると思います。
事実、私も開設してすぐにAdSeseのIDを取得して、広告を貼っていたことがありましたが、6月に入ってすぐに外してしまいました。
結局この外した理由というのがもう一つの理由なんですけど、ただ広告を貼っておけばいいってもんではないんですよね。7月にブログサイトのリニューアルでコンセプトからデザインまで大幅に変更したのですが、この5月から6月辺りにリニューアルの構想を練っていて、そこでやっておこうと思ったのがただ無意味に貼っているAdSenseの広告を外すことでした。
やはり広告を貼るのであれば、いかにサイトのコンセプトやデザインを崩さずその内容にあった広告を表示するだとか、サイトに訪問してきて頂いた方々に広告が邪魔だなと思わせなことや、尚且つ広告をクリックして貰えるような効果的な配置の仕方など、基本的なノウハウをしっかり学んだ上で設置をしないとサイトそのものの質を落とすだけになってしまうので、とりあえず簡単だから貼っておけばいいや!という発想で広告を貼らないようにしています。
現時点ではそういう考えなのですが、私も最近Web上でのマーケティングというものに若干興味が湧いてきまして、少しずつ勉強をしている最中です。
このWebマーケティングを実践できる場として、自分が運営しているブログサイトなんかはまさに格好の題材になるんですよね。
今はまだコンテンツも充実してるとは言い難いですし、サイトそのものの検索エンジンからの評価もまだまだ低く、今はSNS経由からのアクセスに頼りっきりですから、もう少しコンテンツの質と量を上げていき、オーガニック検索からの流入ケースが一定量まで期待できるようになったら、広告を貼っての検証をしていきたいと思っています。
さて、本やネットなどで調べて勉強中の私ですが、これはいい本だ!と思った一冊をご紹介。
- Google AdSense 成功の法則57 収益化を加速させる「広告対策」と「実践ノウハウ」 染谷 昌利 著。
著者はプロブロガーの染谷昌利さん。著書「ブログ飯」でおなじみの方ですね。
ブログ運営だけでなく、パーソナルブランディングや、コンテンツ作成のコンサルティング、セミナー・ワークショップの主催など幅広く活躍されています。(私も友人からのお誘いで、一度染谷さんのワークショップにお邪魔したことがあります)
染谷さんが作ったサイト、「Xperia非公式マニュアル」はGoogleからGoogle AdSenseの成功事例にも取り上げられており、まさにAdSenseに最も精通した人と言っていいでしょう。
この本は、これからブログを運営して広告による収益化を図りたいと考えている人や、既にブログを運営して広告も貼っているのだけど今一つ思ったような成果が出ないぞ。と思っている人向けに書かれています。
本の構成は大まかに以下の5つに構成されています。
Chapter-1 Google AdSenseの開始方法と基礎知識
Chapter-2 集客できるブログ作成法
Chapter-3 効果的な配置方法
Chapter-4 レポート分析
Chapter-5 禁止事項
Chapter-6 目的達成のために
Chapter-1では、Google AdSenseの仕組み、広告の種類といったAdSenseとは何ぞやというところから、実際に始めるための手順について書かれています。AdSenseそのものが良くわからない人はここを読めばほぼ内容を掴むことができます。既に始めている方はさらりと流し読みしていいでしょう。
Chapter-2では、実際にAdSenseの広告を表示するブログサイトの運営の仕方(記事の書き方・アクセスの集め方)についてが書かれています。いくら広告を貼り付けてもそのブログサイトがしっかり集客できなければ、広告をクリックされることはないわけですから、まずここがキモになってくると言えるでしょう。
とは言っても、ブログの読者を増やす方法に特効薬はありません。少しずつ有益なコンテンツをアップしていき、読者を増やしていくしかありません。
この章ではどのようなコンテンツを構築したらアクセスアップに繋がるかというノウハウが盛り込んであります。
Chapter-3では、主に、トップページや記事の中にAdSense広告のどのように配置したら効果的かということについて書かれています。人間の目の動きの特性を意識した広告配置や、読者に対して広告の違和感を少なくする色使いなど、効果的な配置や逆に効果的でない配置の事例を出して説明しています。
この目の動きを利用した広告配置とかは、折込チラシの効果的な見せ方と同じような感じで、Webコンテンツ上ではこのように配置すると効果的だよ。といった事や逆にトップの広告の配置が悪いと全体の収益を落としてしまうよ!といった事がわかります。
Chapter-4では、Chaper2および3で実施したことを一定期間様子を見て、集まったデータを元に検証していくのですが、そこでツールを使ったレポートの見方や、レポートの検証結果からどのような対策を採ってさらなるアクセスアップ&収益の最大化をしていくかを学びます。
Chapter-5では、Google AdSenseにおけるやってはいけないことについて書かれています。当たり前の話ですが故意に自分のサイトの広告を自身でクリックするのは違反です。(しかもバレます)それ以外にもAdsense広告を貼っていい数や場所、大きさなども決められているのでしっかり抑えておくべき点でしょう。最悪アカウント停止されると二度とAdSense広告は出せなくなってしまいます。
Chapter-6では、1~5で学んだことをベースとしてさら効果を高めるために取り組むとよいことが書かれています。あくまでChaper-5までの土台をしっかり理解した上で読んだほうがいい内容です。
内容の方は、事例を交えてとても分かりやすく説明されているので、IT関係の技術書のありがちなとっつきにくさは全くありません。
実際にブログを運営されている方だけでなく、AdSenseってなんだ?と興味を持たれたビジネスマンが読まれても十分理解できる内容のものです。
この本を一通り読んで思うことは、ブログで収益を上げ続ける方法は、まずいかに多くの読者に読んでもらえる有益なコンテンツを提供し続けられるかということ。
そしてPDCA、すなわち目標としているところを決め、実際にブログを投稿したりレイアウトを決めたりを実行し、アクセスログやコンバージョンの分析をして、その分析結果から見えた課題に対して対策を実行する。といった地道な努力の繰り返しなしには成り立たないものだなと言うことです。
ブログで収益を得ることも、普通の商売と何らやるべきことは変わらないと言うことです。
特にブログの場合は、収益化できるところに辿り着くまでのアクセス数を稼ぐところまでが非常に大変ですからね。初めて最初の数ヶ月はそれこそ殆どブログを見に来る人なんていなくて収益化とか関係なしに毎日のようにヘコむわけですよ。
でもアクセス数を増やすためにはコンテンツを増やし続けなければならないわけで、ようは何もない更地のところに土を耕して、種を植えて、それが育って収穫できるまで地道に水をやったり雑草をむしったり、肥料をまいたり、害虫駆除をしたり…ブログ運営の初期というのはそれと同じようなものだなと7ヶ月ほど運営してきての実感です。
書評なんだか私見なんだかわからないような記事になってしまいましたが(これだからイカンのだ)、ブログして間もない方やこれからブログを運営していこうと考えている方は、手元において置く事をオススメしたい一冊です。