富士と河津桜の大パノラマ 松田町のまつだ桜まつりで一足早い春を堪能
この季節になると関東の南部では一足早い春の訪れを楽しむことができます。
2月で春を感じさせるモノと言えば真っ先に思う浮かべるのが梅ですが、私の住む南関東や伊豆の方ではもう一つ、『河津桜』が満開になる季節でもあります。
河津桜というとソメイヨシノに比べるとピンクの色が強くこの寒々しく木々や草花に色付かないこの季節は一際華やかに見えます。
ちょうどこの季節はもう一つ、菜の花の咲く季節でもあるので、ピンク色と黄色の共演を楽しむこともできる場所もあります。
私も先週の日曜日は河津桜の咲く場所へ足を延ばしてきました。
行った先は神奈川県の松田町。小田原から比較的近いところにある町なのですが、あまり他県の方には馴染みのない土地でしょうか。車を使う人なら東名高速の大井松田ICという名前は渋滞情報などでよく耳にするかと思いますが、この松田町はまさにこの大井松田ICのほど近くです。
河津桜と言えば、名前の通り南伊豆の河津が何と言っても有名ですが、さすがに自宅のある川崎からは少し距離があるのでちょっとどうしようかな?と考えていたところ、たまたまSNS上で富士山をバックに河津桜と菜の花が一緒に写っている写真を目にして、ここはどこだ?と思って調べてみたら、この松田町にある『松田山ハーブガーデン』に向かう山の中腹に河津桜の木と菜の花が植えてあり、そこからの展望写真だということが判明。
松田町観光協会ホームページで開花状況を見るとまさに今がピーク。2月13日から3月13日まで『まつだ桜まつり』を開催しているとのことで、場所も日帰りで無理なく行ける距離ということもあって行ってみることにしました。
自宅のある川崎からまずは小田原まで。
ちょうどいい時間?に伊豆の下田方面に向かう特急「踊り子」101号が走っているので乗車。
週末ということもあってか指定席は満席。しかしこの時期に満席ということは。。。私は自由席で何とか席に座れたが、車内改札の際に隣に座っている人の切符をチラ見するとやはり河津までの切符だった。
小田原に着いても席に立つ人はまったくおらず。ホームにいる人を見ても降りたのはわずか数名といった感じ。殆どが河津へ向かう人だと思われる。
小田原からは小田急線に乗り換えて、新宿方面の電車に乗る。下車駅の新松田までは急行で次の駅(一部新松田まで各駅に止まる)10分ほどで到着する。
新松田は北口の改札を出る。出るとすぐ目の前にバス乗り場がありその奥にはJR御殿場線の松田駅がある。
御殿場線と言えば。。。2月の第1週目に同じく御殿場線の下曽我が最寄り駅の曽我別所梅林に行ったが、前回行きそびれた場所もあったので、今回河津桜を見る場所のここにしたのも、帰りに寄れることを見込んでのことだ。
ちなみに行きに御殿場線を使わず、わざわざ小田原まで出て少し遠回りしたのは単純に御殿場線の運転本数が少ないという理由だけ。
新松田駅から河津桜の咲く場所までの所要時間は25分と書かれているが、これは松田山ハーブガーデンまでの所要時間であり、その途中に咲く河津桜のある場所まではそこまではかからない。(それでも15以上はかかったか?)目的地まではJRの松田駅のが所要時間は5分短いが、これは小田急線の新松田からだとわざわざこの御殿場線を突っ切ることができずちょっと先のガード下を迂回しなくてはならないため。
少し距離はあるが、東名高速が見えるその後ろに控えている山の中腹に河津桜が咲いているのが見える上に、道の途中に案内版がところどころあるので道に迷う心配はない。
会場への案内版には満開と書かれている。19日からはライトアップも実施しているようだ。
ガードを潜り抜けてJR松田駅の新松田駅側の駅舎と反対側の駅舎に回りの東名高速の下をくぐって左手の緩やかな登り坂に向かうと河津桜の木が何本か植えてあり、こちらもボチボチと咲いていた。
高速道路よりも高い位置まで登ったところからが会場。入り口にはまつだ桜まつりの看板が立っているのでここから入ります。
河津桜の方は見ての通り、ほぼ満開といった感じ。
河津桜はソメイヨシノに比べると濃いピンク色、色付きが少ないこの時期だけに華やかさが一層引き立つ。この河津桜を見ると今年も本格的な春まであと少しだなぁ~と実感する。
ここへ到着したのが9時をちょっと回ったばかりだったがもうかなりの人。
この散策道を通って、ハーブガーデンまでの行く道がすべて河津桜の見どころだ。
桜越しに、松田の街並み、そしてさらに相模湾まで見渡せる。
この日は天気もまずまず。多少雲が多くて時折日が雲に隠れたりを繰り返していたが、青空とピンクの桜とのコントラストは美しいの一言。
菜の花との色の共演や、あいにくこの日は雲がかかっていたが富士山が良く見える場所でもあるので、富士山を背に見る桜を見ると今年も春がやってきたなぁと、しみじみと感じた。
ちなみにイベント期間中は、梯子に上り富士と河津桜を絡めて撮影できるスポットも用意されていたが、人が大勢並んでいたのでさすがにパスした。
昼過ぎまでぶらぶらと散策して、その後は曽我別所梅林に行こう。。。と思ったが、ここでの桜を見て満足してしまったので、疲れたのもあって御殿場線には乗らず、行きと逆方向でそのまま帰ることにした。
この松田山の河津桜。実は私も初めて知った場所で、比較的マイナーな場所?(失礼)だと思って行ったのだが、どうもテレビで放映されたらしく、人が一気に押し寄せてきたらしい。昼頃には山の上から一般道を眺めると、渋滞で車が全く動いていないようだった。
東名高速の大井松田ICからすぐのところというアクセスの良さもあって車で訪れる人が多かったように思える。実際小田急線のホームは帰りも比較的空いていた。
渋滞などで予定が崩れるのを嫌う人は電車がおススメです。
写真撮影目的で来る人も特に休日は注意。遊歩道は上りと下りの人がすれ違う感じになると人ひとり分のスペースも微妙な程の細い道なので、立ち止まって撮影するのは難しい箇所も多く、写真撮影の方は思うようにはいかない事が多かった。可能であれば平日や早朝から入る方がよいでしょう。
開花情報やイベント情報などは↓の松田町観光協会HPをご覧になるとよいでしょう。
今週末はまだ十分見頃な感じがします。
- 松田町観光協会HP(まつだ桜まつり)
www1a.biglobe.ne.jp/matsuda-kanko/2017sakura.html